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スーサイド・スクワッドのあらすじ紹介
【起】スーサイド・スクワッド
スーパーマンの死後、次なる超人的な脅威に対抗するため、政府高官アマンダ・ウォラーは恐るべき計画を発動させます。
それは、最も危険な服役中のヴィラン(悪役)たちを集め、特殊部隊「タスクフォースX」を結成するというものでした。
メンバーは凄腕の暗殺者デッドショット、ジョーカーの恋人であるハーレイ・クイン、炎を操るエル・ディアブロ、ブーメラン使いのキャプテン・ブーメラン、怪力を持つキラークロックなど、一癖も二癖もある悪党ばかりです。
彼らは減刑と引き換えに、首に超小型爆弾を埋め込まれ、命令に背けば即死という究極の選択を迫られます。
リック・フラッグ大佐の指揮下、通称「スーサイド・スクワッド(自殺部隊)」として、彼らは人類の存亡を賭けた絶望的なミッションに強制的に送り込まれることが決定しました。
【承】スーサイド・スクワッド
スーサイド・スクワッドが立ち向かう脅威は、皮肉にもウォラーが制御下に置いていたはずの古代の魔女エンチャントレスでした。
考古学者ジューン・ムーン博士に憑依したエンチャントレスは、ウォラーの手から逃れると、自らの心臓を取り戻し、兄であるインキュバスを復活させます。
彼らはミッドウェイ・シティの中心で巨大なエネルギー装置を起動させ、世界を破滅させようと企みます。
街はエンチャントレスが生み出した怪物たちによって地獄絵図と化し、スクワッドの初任務はこの混沌の中心から重要人物を救出することでした。
しかし、寄せ集めのチームは互いに反目し、リーダーシップを巡ってデッドショットとフラッグ大佐が対立するなど、チームワークは皆無の状態でした。
彼らはこの自殺的な任務を遂行するため、不本意ながらも共闘を余儀なくされるのです。
【転】スーサイド・スクワッド
任務の最中、ハーレイ・クインを狂おしいほど愛する犯罪王ジョーカーが、彼女を救出するために暗躍します。
ジョーカーはナノ爆弾を無効化させ、ヘリコプターで戦場に現れハーレイを連れ去りますが、ウォラーの命令によってヘリは撃墜されてしまいます。
ジョーカーは死んだと思われ、失意のハーレイは再びチームに合流します。
その後、彼らが救出しようとしていた重要人物が、この事態を引き起こした張本人であるウォラー自身であったことが判明します。
チームはウォラーへの不信感を募らせ、任務の意義を見失いかけます。
さらに、秘密を知った部下を冷酷に射殺するウォラーの姿を目の当たりにしたデッドショットたちは、自分たち悪党以上の非情さを持つ彼女のやり方に反発を覚え、チームは崩壊の危機を迎えました。
【結】スーサイド・スクワッド
一度は任務を放棄しようとしたスクワッドでしたが、デッドショットが娘のために戦うことを決意し、そして過去の過ちから家族を失ったエル・ディアブロが「もう一つの家族(スクワッド)を失いたくない」と覚悟を決めたことで、チームは再び団結します。
彼らは自らの意志でエンチャントレスとインキュバスに最終決戦を挑むことを選択しました。
激しい戦闘の末、エル・ディアブロは自らの命を犠牲にして悪魔の姿となり、インキュバスを道連れに爆死します。
残されたメンバーはエンチャントレスと対峙し、ハーレイが機転を利かせて彼女の心臓を奪い、デッドショットが魔術装置を破壊。
最後にフラッグ大佐が心臓を突き刺し、魔女を倒すことに成功します。
ミッションを終えた彼らは10年の減刑と刑務所でのささやかな特権を与えられ、物語は、生きていたジョーカーが刑務所を襲撃し、ハーレイを救い出す場面で幕を閉じます。
スーサイド・スクワッドの感想
本作は「悪党にも守るべきものがある」というテーマを掲げながらも、その掘り下げが浅く、惜しさが残る作品でした。
マーゴット・ロビー演じるハーレイ・クインの魅力は圧倒的で、クレイジーさと切なさを同居させた演技はまさしくハマり役です。
ウィル・スミスのデッドショットも安定感があり、キャラクターの魅力が作品を牽引しています。
ポップでスタイリッシュな映像と、往年の名曲を多用したサウンドトラックは非常にクールで、演出面での見どころは多いです。
しかし、物語の核心である脚本は、敵役の動機の陳腐さや展開の唐突さが目立ち、散漫な印象を受けました。
特にエル・ディアブロが自己犠牲を遂げるシーンは感動的でしたが、そこに至るまでのチームの絆の描写が不足しているため、感情移入しきれない部分もありました。
ポテンシャルは高いだけに、もっと傑作になり得たのではないかという、もどかしい感情を抱かせる一作です。
スーサイド・スクワッドのおすすめ理由
最大の評価点は、マーゴット・ロビーが演じるハーレイ・クインを筆頭とした、個性的で魅力的なキャラクターたちにあります。
彼らのやり取りやビジュアル、そして豪華なヒット曲で彩られたサウンドトラックは、エンターテインメントとして十分に楽しめる要素です。
しかし、物語の根幹をなす脚本の弱さが全体の評価を大きく下げています。
敵役であるエンチャントレス兄妹のキャラクター造形が浅く、ラスボスとしての魅力に欠けるため、クライマックスの戦いが盛り上がりに欠けました。
また、寄せ集めの悪党たちが絆を深めていく過程の描写が不足しており、感動的なシーンもどこか表面的に感じられてしまいます。
これらの長所と短所を総合的に判断し、キャラクターの魅力は認めるものの、映画作品としては平均点より少し上という評価が妥当だと考えました。
スーサイド・スクワッドのその他情報
第89回アカデミー賞において、キラークロックやエンチャントレスなどのキャラクター造形が評価され、メイクアップ&ヘアスタイリング賞を受賞しました。
しかし、批評家からの評価は総じて厳しく、多くのレビューサイトで低いスコアを記録しています。
その一方で、興行収入では世界的な大ヒットとなり、キャラクター人気も相まって商業的には大成功を収めました。
このように、批評家からの評価と観客からの支持が大きく乖離した作品として知られており、その評価は賛否両論が渦巻いています。


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