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星の王子 ニューヨークへ行くのあらすじ紹介
【起】星の王子 ニューヨークへ行く
アフリカの裕福な王国ザムンダの王子アキームは、21歳の誕生日に父王が決めた許婚との結婚を控えていました。
しかし、従順なだけの許婚に疑問を抱いたアキームは、自分を王子としてではなく、ありのままの人間として愛してくれる女性を見つけるため、アメリカ行きを決意します。
父王には「旅に出て種をまきたい」と伝え、40日間の猶予を得た彼は、自分にとっての「女王(クイーン)」を見つけるべく、ニューヨークのクイーンズ区を目指すことにしました。
忠実な侍従のセミを伴い、アキームは身分を隠して、真実の愛を探すための波乱に満ちた旅に出るのでした。
【承】星の王子 ニューヨークへ行く
ニューヨークのクイーンズ区に到着したアキームとセミは、アフリカからの貧しい留学生という設定で、ゴキブリが出没するような安アパートでの新生活をスタートさせます。
王宮育ちのアキームは庶民の生活を新鮮に楽しみますが、贅沢に慣れたセミは不満を募らせるばかりでした。
そんな中、アキームは地元のハンバーガーショップ「マクダウェル」で働き始め、経営者の娘で、知的で心優しいリサに一目惚れします。
しかし、リサには裕福ですが横柄な恋人ダリルがおり、アキームはなかなか彼女に近づくことができません。
彼は自分の正体を隠したまま、純粋なアプローチでリサの心を射止めようと奮闘する日々を送ります。
【転】星の王子 ニューヨークへ行く
アキームの誠実で優しい人柄は、次第にリサの心を溶かしていきました。
彼女は金と権力で自分を支配しようとする恋人ダリルに嫌気がさしており、純粋な心を持つアキームに強く惹かれていきました。
二人の距離が縮まっていく一方で、貧乏暮らしに耐えきれなくなった侍従のセミが、ついにザムンダのアキームの両親に窮状を訴える電報を送ってしまいます。
これを知った父王ジャッフェ・ジョファーと王妃は激怒し、大勢の従者を引き連れてニューヨークへ乗り込んできました。
国王はマクダウェル家を訪れ、アキームがザムンダの王子であるという正体を暴露し、リサに多額の金銭を渡して別れさせようとします。
身分を偽っていたことにショックを受けたリサは、アキームの愛を信じられなくなり、彼のプロポーズを拒絶してしまうのです。
【結】星の王子 ニューヨークへ行く
リサに拒絶され、深く傷心したアキームは、真実の愛を見つけることを諦め、父の命令に従ってザムンダへ帰国します。
そして、国が決めた許婚との結婚式に臨むことになりました。
式典が進み、悲しみに暮れるアキームが花嫁のヴェールを上げると、そこに立っていたのは、彼が心から愛したリサその人でした。
実は、アキームの真実の愛を理解していた母親の王妃が、頑固な国王を説得し、リサをザムンダへと密かに呼び寄せていたのです。
リサもまた、アキームの純粋な気持ちを信じ、彼を追ってアフリカまでやって来たのでした。
二人は国民からの盛大な祝福を受けて結ばれ、ザムンダの伝統的な結婚式の後、ニューヨークのタクシーを模した質素な馬車に乗り、幸せな未来へと出発するのでした。
星の王子 ニューヨークへ行くの感想
本作は、身分や富を超えた真実の愛という普遍的なテーマを、極上のユーモアで包み込んだ傑作です。
自分の人生を自分で選び取ることの大切さというメッセージも、アキーム王子の冒険を通して力強く伝わってきます。
ジョン・ランディス監督によるテンポの良い演出と、80年代ニューヨークの活気あふれる映像美、そしてリック・ベイカーによる特殊メイクは特筆すべき点です。
圧巻なのは主演エディ・マーフィの演技で、世間知らずで純粋なアキーム王子から、床屋の客やファンキーな歌手まで一人で何役も完璧に演じ分ける才能には脱帽します。
最も印象的なのは、アキームの正体がバレた時のリサの父親の態度の豹変ぶりで、人間の滑稽な本質を突いた名シーンでした。
終始笑いに満ちていながら、ラストには心温まる幸福感に包まれる、何度でも観たくなる珠玉のロマンティックコメディです。
星の王子 ニューヨークへ行くのおすすめ理由
コメディアンとしてのエディ・マーフィの才能が頂点に達していた時期の作品であり、彼が一人四役を演じ分ける怪演は本作最大の見どころです。
身分違いの恋という王道の物語を、アフリカの王子とニューヨークの庶民というカルチャーギャップを軸にした笑いで巧みに描き、誰でも楽しめる高いエンターテイメント性を実現しています。
80年代のファッションや音楽、街の雰囲気がスクリーンに満ちており、ノスタルジックな魅力もたっぷりです。
単なるお笑い映画に留まらず、真実の愛や自己決定の尊さといった普遍的なテーマを内包しており、鑑賞後には心温まる感動が残るため、高評価としました。
星の王子 ニューヨークへ行くのその他情報
商業的に世界的な大成功を収め、エディ・マーフィのキャリアを代表する一作として広く認知されています。
批評家からも高く評価され、第61回アカデミー賞では、リック・ベイカーが手掛けた特殊メイクが見事な「メイクアップ&ヘアスタイリング賞」と、デボラ・ナドゥールマン・ランディスによる「衣裳デザイン賞」の2部門にノミネートされました。
公開から30年以上経た現在でも色褪せることのない傑作コメディとして世界中のファンに愛され続けており、その人気の高さを証明するように、2021年には続編となる「星の王子 ニューヨークへ行く2」が公開されました。


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