ミックス。 (2017) ネタバレあらすじ紹介

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ミックス。のあらすじ紹介

【起】ミックス。

元天才卓球少女の富田多満子は、亡き母のスパルタ教育がトラウマとなり卓球を辞め、平凡なOLとしての日々を送っていました。
会社の卓球部のエース、江島晃彦と交際し順風満帆に見えましたが、新入社員の小笠原愛莉に江島を寝取られ、人生のどん底に突き落とされます。
失意の中、実家へ逃げ帰った多満子が見たのは、亡き母が遺した見る影もなく寂れた「フラワー卓球クラブ」でした。
そこには、妻に逃げられた元プロボクサーの萩原久をはじめ、それぞれに事情を抱えた落ちこぼれのメンバーたちが集っていました。
多満子は、江島と愛莉を見返すため、そして何より母のクラブを再建するために、全日本卓球選手権の男女混合ダブルス部門への出場を決意するのでした。
しかし、パートナーとなる萩原とは初対面から最悪の印象で、前途多難な再起の物語がここから始まります。

【承】ミックス。

江島ペアへのリベンジを誓った多満子は、フラワー卓球クラブの再起をかけて全日本選手権出場を目指します。
パートナー探しは難航し、結局、同じく人生に挫折した萩原久と不本意ながらミックスダブルスを組むことになります。
メンバーは他にも、プチトマト農園を営むも妻に出ていかれた落合夫妻、元ヤンのセレブ妻・吉岡弥生、不登校の高校生・佐々木優馬といった個性豊かな面々です。
当初、多満子と萩原は反りが合わず練習でも衝突を繰り返しますが、互いの抱える過去や傷を知ることで、徐々に不思議な連帯感が芽生え始めます。
近所の中華料理店の店主で元中国代表選手である張と楊の常軌を逸した特訓のもと、フラワー卓球クラブの面々はそれぞれの目標に向かって猛練習に励みます。
厳しい練習を通して、彼らは単なる卓球の技術だけでなく、人生で失いかけていた情熱や仲間との絆を取り戻していくのでした。

【転】ミックス。

ついに迎えた全日本卓球選手権の神奈川県予選。
フラワー卓球クラブのメンバーは、それぞれの想いを胸に試合に挑みます。
ぎこちないながらも息を合わせ始めた多満子と萩原のペアは、試合を重ねるごとにコンビネーションを向上させ、次々と強敵を打ち破っていきます。
そして運命の準決勝、彼らの前に立ちはだかったのは、宿敵である江島と愛莉のペアでした。
多満子にとって、これは単なる試合ではなく、過去の自分との決別をかけたリベンジマッチでした。
試合は激しいラリーの応酬となりますが、多満子と萩原の泥臭くも結束したプレーが、エリートである江島ペアのそれを上回ります。
見事な逆転勝利を収めた瞬間、多満子は過去のトラウマを完全に乗り越え、本当の意味で自分自身を取り戻すことができました。
この勝利は萩原にとっても、逃げていた人生と向き合い、別れた妻子に自分の生き様を示すための大きな一歩となったのです。

【結】ミックス。

全国大会の決勝戦、多満子と萩原は最強王者のペアに挑みます。
会場には、フラワー卓球クラブの仲間たち、そして萩原の元妻と娘も応援に駆けつけていました。
試合は最終セットまでもつれ込む大熱戦となります。
多満子は、母から教わった「人生は卓球と同じ。
何度でもやり直せる」という言葉を胸に、最後の力を振り絞って戦い抜きました。
結果は惜しくも敗北。
しかし、二人の顔には悔しさよりも、すべてを出し切った清々しさと、互いへの信頼が満ち溢れていました。
勝敗を超えた確かな絆がそこにはあったのです。
後日、多満子はフラワー卓球クラブで子供たちに卓球を教え、萩原は工事現場で働きながら娘との関係を再構築していました。
二人は恋人にはならず、それぞれの道を歩みながらも、互いを支え合う最高のパートナーとして繋がっています。
人生の再出発を果たした彼らの姿は、敗北の先にも希望があることを教えてくれる、感動的なエンディングでした。

ミックス。の感想

本作は、単なるスポーツコメディの枠を超え、「人生の再起」という普遍的なテーマを見事に描き出した傑作です。
古沢良太氏による脚本は、笑いと涙のバランスが絶妙で、テンポの良い会話劇の中に人生の機微を巧みに織り込んでいます。
新垣結衣さんのコメディエンヌとしての魅力が爆発しており、瑛太さん演じる不器用な男との化学反応は最高の見どころです。
特に、怪演ぶりが光る蒼井優さんをはじめ、脇を固める豪華俳優陣のアンサンブルが物語に深みを与えています。
卓球シーンはCGを駆使したダイナミックな演出で、スポーツ映画としてのカタルシスも十分です。
決勝戦で敗北した後、二人が恋愛関係に安住せず、互いを尊重するパートナーとして別の道を歩む結末は、現代的な価値観を提示しており非常に好感が持てました。
鑑賞後は、明日への活力が湧いてくるような温かい気持ちになれる、まさに心に効くビタミンムービーです。

ミックス。のおすすめ理由

王道のラブコメ、スポ根というジャンルながら、古沢良太脚本によるキャラクター造形の深さと伏線回収の見事さが群を抜いています。
主演の新垣結衣と瑛太のコンビネーションは言うまでもなく、脇を固める全てのキャストが活き活きと描かれ、彼らのアンサンブルを見ているだけで楽しめます。
単に笑えるだけでなく、挫折からの再生というテーマが真摯に描かれており、鑑賞後には爽やかな感動と前向きな気持ちが残る点も高く評価しました。
エンターテインメント作品としての完成度が非常に高く、誰にでも勧められる作品であることから4.2という高評価に至りました。

ミックス。のその他情報

第41回日本アカデミー賞では優秀作品賞を含む8部門で優秀賞を受賞し、新垣結衣が優秀主演女優賞、瑛太が優秀主演男優賞に輝きました。
また、第60回ブルーリボン賞では作品賞と主演女優賞(新垣結衣)を受賞するなど、国内の映画賞を数多く受賞しています。
興行収入も14.9億円を記録するヒットとなり、批評家、観客の双方から高い支持を得ました。

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