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今日から俺は!!劇場版のあらすじ紹介
【起】今日から俺は!!劇場版
舞台は1980年代の千葉。
軟葉高校のツッパリコンビ、金髪の三橋貴志とトゲトゲ頭の伊藤真司は、変わらずケンカに明け暮れる日々を送っていました。
ある日、彼らが通う軟葉高校のすぐ隣に、極悪非道で知られる北根壊(ほくねい)高校が移転してきます。
北根壊の番長である柳鋭次と巨漢の大嶽重弘は、周囲の高校を次々と支配下に置き、高額な「用心棒代」を徴収する非道なやり方で勢力を拡大していました。
彼らの噂はすぐに三橋たちの耳にも入り、不穏な空気が漂い始めます。
そんな中、三橋の永遠のライバルである紅羽高校の今井勝俊や谷川安夫、そして成蘭女子高校の早川京子や川崎明美といったおなじみの面々も、この新たな脅威の出現に警戒を強めていました。
物語は、北根壊という圧倒的な悪の登場によって、これまでの日常が大きく揺らぎ始める予感をはらみながら幕を開けます。
【承】今日から俺は!!劇場版
北根壊の卑劣な手口は、まず開久高校へと向けられました。
かつて三橋たちと激闘を繰り広げた開久の頭・片桐智司と相良猛は、柳たちの執拗な挑発と策略に嵌められます。
柳はナイフを使い、さらに従兄弟でヤクザの月川をバックにつけていることをちらつかせ、智司たちを屈服させようとします。
一方、伊藤は恋人である京子の身を案じ、彼女が北根壊に目をつけられないよう必死に守ろうとします。
しかし、柳の策略はさらに巧妙でした。
柳は、かつて三橋に恨みを持つ開久の不良生徒や、用心棒代を払わされている他校の生徒たちを利用し、三橋と伊藤を孤立させようと画策します。
特に、柳は従妹であるクールなスケバン・森川涼子を使い、伊藤の心を揺さぶろうとしますが、伊藤の京子への想いは揺るぎません。
北根壊の脅威は日に日に増し、仲間たちが次々と彼らの毒牙にかかっていく中で、三橋と伊藤は徐々に追い詰められていきます。
【転】今日から俺は!!劇場版
事態が大きく動いたのは、紅羽高校の今井と谷川が北根壊に捕らえられ、廃墟ビルに監禁されたことでした。
柳と大嶽は、今井たちを人質に取り、三橋と伊藤をおびき出すための罠を仕掛けます。
今井たちの危機を知った三橋は、当初は関わることをためらう素振りを見せますが、それは彼の卑怯さを装った作戦でした。
内心では仲間を見捨てることなどできず、伊藤と共に北根壊との全面対決を決意します。
この救出作戦には、理子や京子、そして改心した開久の智司と相良も加勢することを決意します。
それまで敵対していた者たちが、共通の敵である北根壊を倒すという目的のために一時的に手を組むという、胸が熱くなる展開へと物語は進んでいきます。
三橋は「俺は卑怯だが、ダチを見捨てるほど卑怯じゃねえ」と覚悟を決め、仲間たちと共に北根壊が待ち受ける廃墟ビルへと乗り込んでいくのです。
ここから物語はクライマックスの総力戦へと一気になだれ込んでいきます。
【結】今日から俺は!!劇場版
廃墟ビルでの最終決戦は、壮絶な乱闘となりました。
三橋は持ち前のずる賢さと機転を利かせ、大嶽の巨体を翻弄し、見事に打ち破ります。
一方、伊藤は正義感あふれる真っ直ぐな拳で、ナイフを操る卑劣な柳に立ち向かいます。
激闘の末、伊藤は柳を倒し、仲間たちの力もあって北根壊の不良たちを完全に制圧することに成功しました。
監禁されていた今井と谷川も無事に救出され、事件は解決します。
戦いが終わった後、三橋と伊藤は、協力してくれた智司や相良たちと多くを語ることはありませんでしたが、そこには確かな絆が生まれていました。
そして、いつもの日常が戻ってきます。
三橋は理子の前で素直になれず、伊藤は京子の前でデレデレになり、今井は相変わらず空回りを続ける、そんな笑いに満ちた日々が再び訪れたのです。
北根壊という最大の危機を乗り越えたことで、彼らの友情と絆はより一層強固なものとなり、物語は爽快なハッピーエンドで幕を閉じます。
今日から俺は!!劇場版の感想
本作は「仲間との絆」という普遍的なテーマを、80年代のツッパリ文化というフィルターを通して、痛快なコメディとド派手なアクションで描ききった傑作エンターテインメントです。
福田雄一監督ならではの、テンポの良いギャグの応酬と、シリアスなシーンとの緩急のつけ方が絶妙で、観客を全く飽きさせません。
特にクライマックスの長回しを多用した乱闘シーンは、映像的な見応えと迫力に満ちていました。
賀来賢人さんと伊藤健太郎さんのコンビはもはや鉄板で、三橋の卑怯さと格好良さ、伊藤の正義感と天然さを完璧に体現しており、そのハマり役ぶりには感嘆します。
柳楽優弥さんが演じた柳の、目に狂気を宿した悪役ぶりも強烈なインパクトを残しました。
最も印象的だったのは、敵対していた開久の智司たちが助けに来るシーンで、ベタながらも熱い展開に胸が躍りました。
鑑賞後は、理屈抜きで「面白かった!」と叫びたくなるような、底抜けの明るさと爽快感に包まれる、そんな映画体験でした。
今日から俺は!!劇場版のおすすめ理由
テレビドラマ版の面白さを全く損なうことなく、スケールアップしたアクションと新たな強敵の登場で、劇場版ならではの満足感をしっかりと提供してくれた点を高く評価しました。
特に、賀来賢人をはじめとするキャスト陣のキャラクター再現度と、福田雄一監督のコメディ演出のキレは満点に近い完成度です。
原作ファンもドラマファンも、そして新規の観客も楽しめる間口の広さも魅力です。
ただし、物語の構造自体は王道で、やや予測可能な展開であるため、満点の5.0ではなく4.2としました。
とはいえ、エンターテインメント作品としての完成度は極めて高く、観る人を選ばない爽快な一作です。
今日から俺は!!劇場版のその他情報
興行収入53.7億円を記録し、2020年の邦画実写映画で第1位となる大ヒットを記録しました。
第44回日本アカデミー賞では、賀来賢人と伊藤健太郎が話題賞(俳優部門)を受賞するなど、興行成績と世間の評価の両面で大きな成功を収めました。


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