作品情報
- シャザム!
- 製作年:2019
- 洋画
- 製作年:2019
- 上映時間:132分
- カテゴリ:アクション, コメディ, ファンタジー
- 監督:デヴィッド・F・サンドバーグ
キャスト
シャザム!のあらすじ紹介
【起】シャザム!
孤児として里親を転々とし、幼い頃に離れ離れになった実の母親を探し続ける少年ビリー・バットソンは、新たにバスケス夫妻の家に引き取られます。
そこには、ヒーローオタクのフレディをはじめとする個性的な5人の里子の兄弟がいました。
心を開けないビリーでしたが、ある日地下鉄に乗ると不思議な空間へと召喚され、そこで待ち受けていた古代の魔術師シャザムから、世界の危機を救うためのスーパーパワーを授けられることになります。
ビリーは「シャザム!」と呪文を唱えることで、超人的な力を持つ大人のスーパーヒーローに変身する能力を手に入れます。
突然の出来事に戸惑いながらも、フレディの協力のもと、手に入れたパワーを一つ一つ実験し、その凄まじい能力を確かめていくのでした。
【承】シャザム!
スーパーヒーローとしての自覚が全くないビリーは、フレディと共にその力を悪ふざけや金儲けに使い始めます。
雷を操り、弾丸を弾き、怪力でATMを破壊してはしゃぐ姿を動画で公開し、フィラデルフィアの謎のヒーローとして一躍有名人になります。
しかし、その裏では、幼い頃に魔術師シャザムから後継者として認められなかった過去を持つサデウス・シヴァナ博士が、復讐のために七つの大罪の悪魔の力を手に入れ、魔術師の後継者であるシャザムの力を奪おうと画策していました。
シヴァナはビリーの存在を突き止めると、圧倒的な力をもって彼の前に立ちはだかり、ヒーローごっこを楽しんでいたビリーは初めて本物の脅威と対峙することになるのです。
【転】シャザム!
シヴァナとの初戦で、ビリーはその圧倒的な力の前に手も足も出ず、自分の未熟さと責任の重さを痛感します。
このままでは里親の家族にまで危険が及ぶと考えたビリーは、彼らから離れることを決意し、ついに探し続けていた実の母親の居場所を突き止めます。
しかし、再会した母親から告げられたのは、自分は意図的に捨てられたという残酷な真実でした。
心の拠り所をすべて失い絶望するビリーでしたが、彼を心配して駆けつけたフレディたちの姿を見て、血の繋がりがなくとも自分を心から受け入れてくれる本当の家族は彼らなのだと気づきます。
しかし、ビリーの最大の弱点が家族であることを見抜いたシヴァナは、フレディたち兄弟を人質に取り、力を渡すようビリーに迫るのでした。
【結】シャザム!
家族を守るため、ビリーは遊園地でシヴァナとの最終決戦に挑みます。
一人では到底敵わないと悟ったビリーは、かつて魔術師から「家族と力を分かち合え」と言われた言葉を思い出します。
彼は兄弟たちの前で魔法の杖を地面に突き立て、「俺の名を言え!」と叫び、兄弟たちに「シャザム!」と唱えさせます。
すると、兄弟たち全員がスーパーパワーを持つ大人のヒーロー「シャザム・ファミリー」へと変身を遂げました。
6人のヒーロー対7つの大罪の悪魔という壮絶な戦いが繰り広げられ、見事なチームワークで悪魔たちを一体ずつ倒していきます。
最後にビリーは、シヴァナの力の源である「嫉妬」の悪魔をおびき出して彼の体から引き剥がすことに成功し、シヴァナを完全に無力化して勝利を収めました。
ビリーは真のヒーローとして、そしてバスケス家の本当の一員として成長し、後日、学校のカフェテリアにスーパーマンを連れてきてフレディを驚かせるという最高のサプライズで物語は幕を閉じます。
シャザム!の感想
本作は「家族とは血の繋がりではなく、互いを認め支え合う心の中にこそ宿る」という普遍的なテーマを、最高のエンターテインメントとして描き切った傑作です。
中身は子供という設定を活かしたザッカリー・リーヴァイのコミカルで愛すべき演技は、ヒーローの苦悩よりも無邪気な喜びを前面に押し出し、観客を笑顔にさせます。
脚本の緩急が実に見事で、子供がはしゃぐユーモラスなシーンと、シヴァナがもたらすホラー映画のような恐怖の対比が、物語に深みを与えています。
特に、ビリーが絶望の淵で本当の家族の温かさに気づき、クライマックスで兄弟たちに力を分け与える「シャザム・ファミリー」誕生のシーンは、音楽と映像が完璧にシンクロし、ヒーロー映画史に残るほどの高揚感と感動を呼び起こしました。
観終わった後には、笑いと興奮、そして温かい涙と共に、心が満たされるような幸福感を味わえる作品です。
シャザム!のおすすめ理由
ヒーロー映画の枠組みの中で、少年が大人へと成長するビルドゥングスロマンと、血の繋がらない人々が本当の家族になるという感動的なドラマを完璧に融合させている点を高く評価しました。
悪ふざけを繰り返す前半のコメディ展開から、シリアスな対決、そして感動のクライマックスへと至る物語運びが非常に巧みです。
特に、ヒーローが一人で戦うのではなく、家族と力を分かち合って勝利するという結末は、DCEUの他作品とは一線を画す明るさと希望に満ちており、観客に多幸感をもたらします。
子供から大人まで誰もが心から楽しめ、鑑賞後には温かい気持ちになれる、エンターテインメントのお手本のような作品であるため、この評価としました。
シャザム!のその他情報
批評家筋から絶賛の声が多く寄せられ、映画批評サイトRotten Tomatoesでは90%という高い批評家スコアを獲得しました。
それまでのDCEU作品が持つダークでシリアスなトーンとは一線を画す、ユーモアと心温まる家族の物語が広く受け入れられ、「DCEUで最も楽しい映画」と評されるなど、興行・批評の両面で成功を収めました。
この成功により、DCEUの作風の多様化が進み、続編「シャザム!〜神々の怒り〜」の製作にも繋がりました。


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