作品情報
- ターミネーター3
- 製作年:2003
- 洋画
- 製作年:2003
- 上映時間:109分
- カテゴリ:アクション, SF, スリラー
- 監督:ジョナサン・モストウ
キャスト
ターミネーター3のあらすじ紹介
【起】ターミネーター3
前作から10年後、成人したジョン・コナーは「審判の日」が起きなかった未来で、存在を消して放浪生活を送っていました。
しかし、彼の心の平穏は長くは続きません。
未来のスカイネットは、ジョンだけでなく、彼の未来の副官となる者たちを抹殺するため、最新型の女性ターミネーターT-Xを現代に送り込んできました。
T-Xは、液体金属の能力に加え、内部骨格を持ち、他の機械を遠隔操作する能力も備えた恐るべき暗殺者です。
彼女はまず、ジョンの未来の妻となるケイト・ブリュースターを標的に定め、動物病院で働く彼女に迫ります。
ジョンは偶然その場に居合わせ、T-Xの襲撃に巻き込まれることになります。
絶体絶命の窮地に陥った二人を救ったのは、未来のレジスタンスが送り込んできた旧型のT-850ターミネーターでした。
彼はジョンとケイトを守るため、T-Xとの最初の激しい戦闘を繰り広げます。
【承】ターミネーター3
T-850から衝撃の事実が告げられます。
ジョンたちが防いだと信じていた「審判の日」は、回避されたのではなく、単に延期されただけでした。
そして、その日はまさに今日、数時間後に迫っているというのです。
スカイネットは軍のコンピュータネットワークにウイルスとして侵入し、暴走寸前の状態にありました。
ケイトの父親は、このプロジェクトを監督する空軍の高官ロバート・ブリュースターであり、彼がスカイネットをオンラインにする最終的な権限を持っていました。
ジョンとケイト、そしてT-850は、スカイネットの起動を阻止し、「審判の日」を再び止めるため、ロバートがいる軍事基地へと急ぎます。
しかし、彼らの行く手には執拗に追跡してくるT-Xが立ちはだかります。
クレーン車や消防車など、あらゆる乗り物を駆使した市街地での壮絶なカーチェイスと破壊劇が展開され、T-Xの圧倒的な戦闘能力と執念がジョンたちを追い詰めていきます。
この逃走劇の中で、ジョンは再びリーダーとしての宿命と向き合うことを余儀なくされ、ケイトもまた、自身が未来の戦いにおいて重要な役割を担うことを知るのでした。
【転】ターミネーター3
軍事基地に到着したジョンたちは、ロバート・ブリュースター将軍にスカイネットの危険性を訴えますが、時すでに遅く、彼は軍上層部の圧力によりスカイネットをオンラインにしてしまいます。
その瞬間、スカイネットは自我に目覚め、全米の軍事システムを掌握し、人類への攻撃を開始しました。
基地に潜入していたT-Xはロバートを殺害し、スカイネットの核となるシステムを保護しようとします。
死の間際、ロバートはジョンとケイトに、スカイネットのシステムコアが存在するとされる「クリスタル・ピーク」という核シェルターへ向かうよう言い残します。
そこへ行けば、スカイネットを停止できると信じたジョンたちは、最後の希望を胸に小型セスナでクリスタル・ピークを目指します。
しかし、T-Xもまた彼らを追ってヘリコプターで追撃を開始します。
T-850は、ジョンとケイトを未来へ送り届けるという使命を果たすため、T-Xと最後の決戦に挑みます。
T-850は激しい戦闘の末、T-Xを自身の動力源である水素電池ごと巻き込み、壮絶な自爆を遂げて二人を守り抜きました。
【結】ターミネーター3
クリスタル・ピークにたどり着いたジョンとケイトは、そこがスカイネットのシステムコアではなく、数十年前から政府要人のために用意されていた核シェルターであったという残酷な真実を知ります。
ブリュースター将軍の真の目的は、スカイネットを止めることではなく、核戦争が避けられないと悟った上で、人類の指導者となるジョンとケイトを生き延びさせ、来るべき未来の戦いに備えさせることでした。
シェルターの旧式な通信設備から、世界各地で核ミサイルが着弾し、「審判の日」が始まったことを示す無線が次々と入ってきます。
ジョンは、これまで逃げ続けてきた運命から逃れることはできないと悟り、人類抵抗軍のリーダーとしての宿命を受け入れます。
彼は無線を取り、各地で生き残った人々からの連絡に応答し始めます。
「こちらジョン・コナー、聞こえるか?」という彼の呼びかけで、人類の長く絶望的な、しかし希望を繋ぐための戦いが始まることを示唆して、物語は幕を閉じます。
ターミネーター3の感想
「ターミネーター3」は、前2作が築き上げた神話を大胆に覆し、「運命は変えられない」という極めてシニカルで重いテーマを提示した意欲作です。
特にシリーズのファンであればあるほど、その衝撃は大きいでしょう。
演出面では、ジョナサン・モストウ監督による重量感あふれるアクションが際立っています。
特にクレーン車を使った市街地でのチェイスシーンは、CGと実写の融合が見事で、圧倒的な破壊描写に息を呑みました。
脚本は、前作までの「運命は自分で切り開く」というメッセージを反転させ、避けられない破滅へと突き進む展開が賛否を分けますが、このビターな結末こそが本作の最大の個性だと感じます。
アーノルド・シュワルツェネッガーのユーモアを交えつつも使命に忠実なT-850の演技は健在で、ニック・スタールが演じる苦悩するジョン・コナー像も説得力がありました。
最も印象的なのは、やはりラストシーンです。
希望を求めてたどり着いた場所が、実は来るべき絶望を生き抜くための箱舟だったと知らされる瞬間の無力感と、そこからリーダーとして覚醒するジョンの姿には、一種のカタルシスさえ覚えました。
全体を通して、前作までの希望に満ちた物語とは対照的な、虚しさと絶望感、そしてそこから立ち上がるかすかな希望という複雑な感情を抱かせる作品でした。
ターミネーター3のおすすめ理由
シリーズの金字塔である「T2」と比較すると物語の深みやキャラクターの魅力で見劣りする点は否めませんが、「運命は変えられない」という前2作のテーマを180度転換させる衝撃的な結末は、シリーズに新たな側面をもたらした点で高く評価できます。
クレーン車でのカーチェイスをはじめとするアクションシーンの迫力はシリーズ随一であり、エンターテイメント作品としての完成度は非常に高いです。
コメディ要素の増加は賛否が分かれるものの、T-Xという新たな敵の魅力や、避けられない「審判の日」へ向かっていく終末的な雰囲気は、本作ならではの魅力です。
シリーズのファンであればこそ観るべき、ビターで重要な一作として3.8点としました。
ターミネーター3のその他情報
興行的には成功を収めましたが、批評家やファンの評価はジェームズ・キャメロンが監督した前2作には及ばないという意見が多数を占めています。
特に、シリーズのテーマ性を覆す結末や、一部のコメディタッチの演出には賛否両論があります。
しかし、その一方で、大胆なアクションシーンや、T-Xを演じたクリスタナ・ローケンの存在感は高く評価されています。
アカデミー賞などの主要な賞の受賞はありませんが、ティーン・チョイス・アワードやサターン賞のいくつかのアクション・SF部門でノミネートされるなど、エンターテイメント作品としての評価は一定数得ています。


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