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キャスト
レオン完全版のあらすじ紹介
【起】レオン完全版
ニューヨークで孤独に生きる凄腕の殺し屋レオンは、同じアパートに住む12歳の少女マチルダと顔見知りでした。
ある日、マチルダが買い物に出かけている間に、彼女の父親が預かっていた麻薬を横領したことに激怒した麻薬取締局の悪徳捜査官ノーマン・スタンフィールドとその一味によって、彼女の家族全員が惨殺されてしまいます。
帰宅して惨状を察したマチルダは、レオンの部屋のドアを叩き、助けを求めます。
レオンは一瞬ためらいますが、彼女を部屋にかくまうことを決意します。
こうして、殺し屋と孤児という、本来交わるはずのなかった二人の奇妙な共同生活が始まるのです。
マチルダは家族の復讐を誓い、殺しの技術を教えてもらう代わりに、家事全般と読み書きをレオンに教えるという契約を彼と結びます。
【承】レオン完全版
レオンはマチルダに殺し屋としての基礎を教え始めます。
銃の組み立てや手入れ、狙撃の練習など、プロの技術を伝授する日々の中で、二人の間には親子とも恋人ともつかない、深く純粋な絆が芽生えていきます。
牛乳しか飲まず、感情を表に出さなかったレオンの心は、マチルダの天真爛漫さに触れることで徐々に溶かされ、人間らしい温かさを取り戻していきます。
完全版では、レオンがマチルダを実際の仕事に同行させ、より実践的な訓練を積ませるシーンが追加されており、二人の師弟関係と愛情がより深く描かれます。
マチルダは復讐への決意を新たにしますが、レオンは彼女が自分と同じ道を歩むことを危惧し、複雑な心境を抱えるようになります。
二人は共に過ごす時間の中で、互いが唯一無二の存在であることを確信していくのです。
【転】レオン完全版
レオンからの「仕事に私情を挟むな」という忠告を無視し、復讐心に駆られたマチルダは、単独でスタンフィールドが勤務するDEAのオフィスへと乗り込みます。
しかし、彼女の計画はあまりに稚拙で、あっという間にスタンフィールド本人に捕らえられてしまいます。
一方、マチルдаからの置き手紙で彼女の無謀な行動を知ったレオンは、迷うことなくDEAのビルに単身で潜入します。
レオンは圧倒的な戦闘能力で警備の警官たちを次々と無力化し、絶体絶命の危機に陥っていたマチルダを救出することに成功します。
しかし、この襲撃によってレオンの存在は完全に警察に特定されてしまい、アパートに戻った二人は、武装した特殊部隊によって完全に包囲されてしまうのでした。
【結】レオン完全版
特殊部隊の猛攻が始まる中、レオンはマチルダだけでも生かすため、バスルームの壁に穴を開け、通気口から彼女を逃がします。
「君は俺に生きる意味をくれた。
大地に根を張って生きてほしい」と告げ、彼は最後の別れをします。
レオンは自らおとりとなり、負傷しながらも特殊部隊員の装備を奪って変装し、脱出を図ります。
しかし、建物の出口で待ち伏せしていたスタンフィールドによって背後から致命傷を負わされてしまいます。
倒れ込みながらも、レオンはスタンフィールドに「マチルダからの贈り物だ」と言って手榴弾のピンを握らせます。
レオンのベストに仕掛けられていた大量の手榴弾がスタンフィールドを巻き込んで大爆発し、復讐は果たされました。
生き延びたマチルダは、レオンの遺したお金を預かっていたトニーを訪ねますが拒絶され、寄宿学校に戻ります。
そして、レオンが唯一の友と呼んだ観葉植物を学校の庭に植え、「もう大丈夫よ、レオン」と語りかけることで、彼の魂に安住の地を与えるのでした。
レオン完全版の感想
本作は、孤独な魂を持つ殺し屋と少女が、互いの欠けた部分を補い合いながら純粋な愛を育む、痛ましくも美しい物語です。
暴力の世界に生きる男が、少女との出会いによって人間性を取り戻していくテーマ性には、深く心を揺さぶられます。
リュック・ベッソン監督によるスタイリッシュな映像美、特にスローモーションを駆使した詩的なアクションシーンは圧巻の一言です。
また、エリック・セラの音楽が、二人の切ない関係性を見事に引き立てています。
ジャン・レノの寡黙ながらも優しさをにじませる演技、若きナタリー・ポートマンの年齢不相応な色気と子供らしい脆さの同居、そしてゲイリー・オールドマンの狂気に満ちた悪役ぶりは、まさに伝説的です。
最も印象に残ったのは、ラストでマチルダがレオンの分身である観葉植物を大地に植えるシーンです。
彼の魂がようやく安住の地を得たことを象徴しており、涙なしには見られません。
鑑賞後は、二人の過酷な運命に胸が締め付けられる切なさと、彼らが見つけた愛の尊さに対する温かい感動が入り混じった、忘れがたい余韻に包まれました。
レオン完全版のおすすめ理由
孤独な殺し屋と傷ついた少女の純愛という普遍的なテーマを、スタイリッシュなアクションと詩的な映像美で描き切った脚本・演出がまず見事です。
そして、ジャン・レノ、ナタリー・ポートマン、ゲイリー・オールドマンという三人の俳優が見せる神がかった演技が、キャラクターに強烈な生命感を与えています。
特に完全版で追加されたシーンは、レオンとマチルダの関係性をより深く、より説得力のあるものにしており、物語への没入感を格段に高めています。
アクション、ドラマ、ラブストーリーといった要素が高次元で融合し、何度観ても新たな感動と発見がある映画史に残る傑作であるため、この高評価としました。
レオン完全版のその他情報
フランスのセザール賞において、作品賞、監督賞、主演男優賞(ジャン・レノ)を含む7部門でノミネートされるなど、批評家からも高い評価を受けました。
興行的にも成功を収め、世界中の映画ファンからカルト的な人気を獲得しています。
特にキャラクター造形、映像のスタイリッシュさ、エリック・セラによる音楽は高く評価され続けており、映画レビューサイトなどでは常に上位にランクインする、時代を超えて愛される不朽の名作として確固たる地位を築いています。


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