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わたしの幸せな結婚のあらすじ紹介
【起】わたしの幸せな結婚
異能者の家系に生まれながらその力を持たない斎森美世は、継母と異母妹から使用人同然の扱いを受け、虐げられる日々を送っていました。
実の父からも愛情を注がれず、自己肯定感を完全に失っていた彼女に、ある日、追い打ちをかけるように縁談が告げられます。
その相手は、数々の婚約者候補が三日と持たずに逃げ出したという、冷酷無慈悲と噂される軍人、久堂清霞でした。
これは事実上の厄介払いであり、死ぬも同然の嫁入りだと絶望する美世でしたが、他に選択肢はなく、久堂家へと向かいます。
初対面の清霞は噂通りの冷たい態度で美世を迎え、彼女はここでも自分の居場所はないのだと心を閉ざしてしまいます。
しかし、この出会いが、彼女の運命を大きく変える始まりとなるのでした。
【承】わたしの幸せな結婚
久堂家での生活が始まると、美世は清霞の冷たい態度の裏に、不器用ながらも深い優しさが隠されていることに気づき始めます。
彼女が作った不出来な食事を「明日も作れ」と命じたり、ボロボロの着物しか持たない彼女に新しい反物を用意したりと、清霞の行動は美世の凍てついた心を少しずつ溶かしていきます。
美世もまた、清霞のために尽くすことに喜びを見出し、二人の間には穏やかな時間が流れるようになります。
しかし、この幸せを快く思わない者たちがいました。
美世の異母妹・香耶と、その婚約者で美世の幼馴染でもある辰石幸次です。
彼らは美世を久堂家から引き離そうと画策し、美世に精神的な揺さぶりをかけます。
さらに、帝都では謎の怪異「異形」による被害が頻発し、異能部隊を率いる清霞はその対応に追われることになり、二人の関係は新たな試練に直面するのでした。
【転】わたしの幸せな結婚
香耶と辰石幸次の策略により、美世は斎森の実家へと強制的に連れ戻され、蔵に監禁されてしまいます。
彼女の持つ異能の秘密を狙う辰石家の当主・辰石実の陰謀も絡み、美世は絶体絶命の危機に陥ります。
美世の危機を察知した清霞は、軍の部隊を引き連れて斎森家へ乗り込み、美世の救出に向かいます。
一方、監禁された美世は夢の中で、亡き母・澄美と再会します。
そこで、母が強力な異能「薄刃」の家系の者であり、その力を美世が受け継いでいること、そして美世自身の異能が他人の精神に干渉する「夢見の力」であることを知らされます。
母の愛に触れ、自らの力を受け入れた美世はついに覚醒し、自分を虐げてきた継母と妹に立ち向かう決意を固めます。
これは美世がただ守られるだけの存在から、自らの力で運命を切り拓く存在へと変貌を遂げる、物語の決定的な転換点でした。
【結】わたしの幸せな結婚
夢見の力に覚醒した美世は、精神攻撃を仕掛けてきた継母と香耶を自らの力で退けます。
そこに駆けつけた清霞が斎森家を完全に制圧し、美世は無事に救出されます。
同時に、帝都を脅かしていた異形の背後にいた黒幕、辰石実も清霞によって討ち取られ、すべての脅威は去りました。
斎森家は没落し、美世を虐げてきた者たちはその罪を償うことになります。
すべての障壁がなくなった後、清霞は改めて美世に「私と、結婚してほしい」と心からの言葉でプロポーズをします。
虐げられてきた過去を乗り越え、初めて愛される喜びと自分の居場所を見つけた美世は、涙ながらにそれを受け入れます。
ラストシーンでは、互いを深く信頼し、愛し合う二人が穏やかに寄り添う姿が描かれ、彼らの「わたしの幸せな結婚」が本当の意味で始まったことを示唆して、物語は感動的な結末を迎えるのです。
わたしの幸せな結婚の感想
本作は、虐げられたヒロインが愛を知り自己を解放していく王道のシンデレラストーリーと、異能が絡む和風ファンタジーを見事に融合させた傑作です。
塚原あゆ子監督特有の光を効果的に用いた映像美は、登場人物の心情を繊細に映し出し、CGで描かれる異能バトルは壮大で、和の世界観と絶妙に調和していました。
主演の今田美桜さんが、自己肯定感の低い状態から徐々に表情に光が灯っていく様を完璧に演じきっており、その変化に心を揺さぶられます。
対する目黒蓮さんも、冷徹さの中に隠された不器用な優しさを見事に体現し、二人の間に流れる空気感は極上のケミストリーを生み出していました。
特に、清霞が美世に「明日も(食事を)作れ」とぶっきらぼうに告げるシーンは、彼の愛情の深さが凝縮された名場面です。
観終えた後には、純粋な愛の力強さに胸が温かくなり、明日を生きる希望をもらえるような、深い感動と多幸感に包まれました。
わたしの幸せな結婚のおすすめ理由
主演の目黒蓮と今田美桜の卓越した演技と化学反応が、物語に圧倒的な説得力を与えています。
特に今田美桜が演じる美世の、虐げられた境遇から愛を知り、少しずつ自信を取り戻していく表情の変化は圧巻です。
塚原あゆ子監督による光と影を巧みに使った美しい映像表現、壮大かつ繊細な久石譲の音楽、そして和風ファンタジーの世界観を具現化した美術や衣装など、視覚的・聴覚的にも極めて高い完成度を誇ります。
原作の持つ切なくも心温まる雰囲気を損なうことなく、異能バトルというエンターテイメント性も加え、幅広い層が楽しめる作品に昇華させている点を高く評価しました。
若干、物語が駆け足に感じられる部分もありますが、それを補って余りあるほどの感動と没入感を与えてくれるため、4.2という高評価としました。
わたしの幸せな結婚のその他情報
公開後、興行収入は28億円を突破し、2023年上半期に公開された邦画実写作品においてNo.1のヒットを記録しました。
第47回日本アカデミー賞では、今田美桜が優秀助演女優賞を、目黒蓮が新人俳優賞を受賞したほか、優秀美術賞も受賞するなど、その芸術性も高く評価されています。
SNSなどでも「映像が美しすぎる」「二人のケミストリーが最高」「感動して何度も泣いた」といった絶賛の声が多数寄せられ、社会現象とも言えるほどの人気を博しました。


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