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ラッシュアワー3のあらすじ紹介
【起】ラッシュアワー3
ロサンゼルスで開催された世界刑事裁判所の演説会で、香港警察のリー警部(ジャッキー・チェン)は旧知のハン大使を警護していました。
ハン大使が巨大犯罪組織「シャイシェン」のリーダーの正体を明かそうとした瞬間、何者かに狙撃され負傷します。
リーは犯人を追跡しますが、交通整理係に左遷されていたLAPDのカーター刑事(クリス・タッカー)が邪魔をしたせいで取り逃がしてしまいます。
犯人の正体は、リーがかつて孤児院で兄弟同然に育ったケンジ(真田広之)でした。
リーは大使襲撃の黒幕である組織の目的と、ケンジとの個人的な因縁に決着をつけるため、彼を追うことを決意します。
事件に強引に首を突っ込むカーターと共に、再び凸凹コンビが結成されることになったのです。
【承】ラッシュアワー3
ハン大使の娘スーヤンから得た情報を元に、リーとカーターは事件の鍵を握る人物がいるフランス・パリへ飛びます。
現地の風変わりなタクシー運転手ジョルジュの協力を得て、二人はケンジが関わるチャイニーズマフィアのアジトに潜入します。
そこでドタバタの末、彼らは「シャイシェン」の秘密を握る女性ジュヌヴィエーヴ(ノエミ・ルノワール)の存在を知ります。
彼女が働くムーラン・ルージュに乗り込んだ二人は、セクシーなダンサーとしてステージに立つ彼女に接触を試みますが、そこでもケンジの手下たちとの大乱闘に発展してしまいます。
カーターのお調子者ぶりが災いしながらもなんとか危機を脱した二人は、ジュヌヴィエーヴから、シャイシェンが13人のリーダーの名前が記された「シャイシェンリスト」を狙っているという重大な情報を聞き出すことに成功します。
【転】ラッシュアワー3
ジュヌヴィエーヴの保護に成功したリーとカーターでしたが、衝撃の事実が判明します。
シャイシェンリストとは物ではなく、彼女の背中に彫られた13人のリーダーの名前のタトゥーそのものでした。
彼女の身柄を確保し、フランスのレイナール外務大臣(マックス・フォン・シドー)に助けを求めますが、実はこのレイナールこそがシャイシェンの黒幕の一人だったのです。
彼はジュヌヴィエーヴを捕らえ、リストの秘密を独占しようと企んでいました。
ケンジはレイナールの下で動いており、リーへの個人的な恨みを晴らす機会をうかがっています。
リーとカーターは、ジュヌヴィエーヴを人質に取られ、最終決戦の舞台となるエッフェル塔へと誘い出されます。
そこで待ち受けるケンジとシャイシェン組織を前に、二人は絶体絶命の窮地に立たされるのです。
【結】ラッシュアワー3
エッフェル塔の展望レストランで、レイナールはジュヌヴィエーヴを殺害しようとしますが、リーとカーターの決死の反撃によって阻止されます。
レイナールは逃走を図るものの、ジュヌヴィエーヴに撃たれ塔から転落死します。
一方、リーは兄と慕ったケンジと一対一の剣劇による死闘を繰り広げます。
激しい戦いの末、リーはケンジを追い詰めますが、とどめを刺すことをためらいます。
二人がもつれ合って落下しそうになった瞬間、ケンジは自らリーの手を離し、過去の過ちを清算するかのようにエッフェル塔から身を投げて命を絶ちました。
事件解決後、空港で別れを惜しむ二人でしたが、カーターがリーのパスポートを隠していたことが発覚します。
いつものように口喧嘩をしながらも、二人は陽気に踊りながら去っていくのでした。
彼らの揺るぎない友情を示唆して物語は幕を閉じます。
ラッシュアワー3の感想
本作はシリーズを通して一貫する「国境や文化を超えた友情」というテーマを軸に、リーとケンジの「兄弟の絆」という対比構造を持ち込むことで、物語に深みを与えようと試みています。
演出面ではパリという新たな舞台が視覚的な新鮮さを提供し、特にクライマックスのエッフェル塔でのアクションは壮観で、本作最大の見どころと言えるでしょう。
ジャッキー・チェンの円熟したアクションとクリス・タッカーの弾丸トークが織りなす化学反応は健在で、テンポの良い脚本を力強く牽引しています。
俳優陣では、主演二人の安定感に加え、悪役を演じた真田広之さんの静かながらも圧倒的な存在感が光り、物語全体の緊張感を高めていました。
最も印象的なのは、やはりエッフェル塔でのリーとケンジの対決シーンです。
アクションの迫力と、二人の悲しい宿命が交錯するドラマティックな展開は心に深く刻まれます。
全体として、前2作ほどの革新性はないものの、ファンが求める要素を忠実に盛り込んだ、安心して楽しめる極上の娯楽作品であり、鑑賞後は爽快な気分に包まれました。
ラッシュアワー3のおすすめ理由
ジャッキー・チェンとクリス・タッカーという黄金コンビの軽快な掛け合いは今作でも健在で、シリーズのファンであれば間違いなく楽しめる要素です。
パリという新たな舞台設定も新鮮で、特にエッフェル塔でのクライマックスアクションはスケールが大きく見応えがあります。
しかし、ストーリー展開自体はややマンネリ気味で、前2作にあったような勢いや驚きは薄れている印象も否めません。
悪役として登場する真田広之の重厚な存在感は素晴らしいものの、キャラクターの背景の掘り下げがやや浅く感じられる点が惜しいポイントです。
そのため、手堅くまとまった良質なアクションコメディではありますが、シリーズ最高傑作とは言えず、この評価としました。
ラッシュアワー3のその他情報
全世界での興行収入は約2億5800万ドルと商業的には成功を収めましたが、批評家からの評価はシリーズ中で最も低く、賛否両論となりました。
MTVムービー・アワードでは、ジャッキー・チェンと真田広之によるエッフェル塔での対決シーンが「ベスト・ファイト賞」にノミネートされるなど、アクションシーンは高く評価されています。
観客からは、物語のマンネリ感を指摘する声がある一方で、変わらぬ二人のコンビネーションを純粋に楽しむ娯楽作として好意的に受け入れられました。


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