ショーン・オブ・ザ・デッド (2004) ネタバレあらすじ紹介

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ショーン・オブ・ザ・デッドのあらすじ紹介

【起】ショーン・オブ・ザ・デッド

主人公ショーンはロンドンの家電量販店で働く冴えない男で、親友のエドと共にパブ「ウィンチェスター」に入り浸る自堕落な日々を送っていました。
恋人のリズはそんなショーンに愛想を尽かし、記念日のデートをすっぽかされたことをきっかけに別れを告げます。
失意のどん底にいるショーンとエドはいつものようにパブで飲み明かしますが、その頃、街では人々が次々とゾンビ化する奇妙な現象が静かに進行していました。
テレビのニュースでは断片的な情報が流れるものの、二日酔いのショーンはそれに全く気づかず、翌朝、庭に現れたゾンビをただの酔っ払いだと思い込み、ぞんざいに扱ってしまうのでした。
この日常と非日常の境界線が曖昧な描写が、物語の不穏な始まりを効果的に演出しています。

【承】ショーン・オブ・ザ・デッド

庭にいた女性がゾンビだと気づいたショーンとエドは、レコードを投げて撃退するという奇策でなんとか危機を脱します。
ようやく事態の深刻さを理解した二人は、ショーンの母親バーバラと、彼女をゾンビに噛まれてしまった継父フィリップを救出に向かいます。
そして、別れたばかりの恋人リズとその友人であるデヴィッドとダイアンも助け出すことを決意し、彼らが立てこもるアパートへ向かいます。
フィリップは車中、ショーンにこれまでの態度を謝罪し、息子への愛情を伝えた直後にゾンビ化してしまい、ショーンは悲しみの中で彼を始末せざるを得ませんでした。
一行は安全な場所として、ショーンたちにとっての聖地であるパブ「ウィンチェスター」を目指すことを決断します。
この一連の救出劇は、パニック状況下での人間関係の軋みと結束を描き出しています。

【転】ショーン・オブ・ザ・デッド

一行はゾンビの群れをかいくぐり、なんとかパブ「ウィンチェスター」に辿り着きます。
しかし、そこは決して安全な避難所ではありませんでした。
ジュークボックスが鳴り響き、ゾンビたちを引き寄せてしまいます。
さらに、極限状態の中でデヴィッドはショーンへの不満を爆発させ、一行の間に深刻な亀裂が生じます。
そんな中、ショーンは母親バーバラが道中でゾンビに噛まれていたという衝撃の事実を知ります。
バーバラは息子の腕の中で静かに息を引き取り、ゾンビ化する前にショーンは自らの手で母親を撃つという、あまりにも辛い決断を迫られます。
この悲劇をきっかけにデヴィッドは錯乱し、窓を破って侵入してきたゾンビに引き裂かれて惨殺され、ダイアンもまた彼の後を追うようにゾンビの群れに消えていきました。
ウィンチェスターは地獄絵図と化し、希望は完全に打ち砕かれます。

【結】ショーン・オブ・ザ・デッド

ウィンチェスターはゾンビに包囲され、絶体絶命の状況に陥ります。
弾薬も尽きかけ、リズを守ることを決意したショーンは、自らをおとりにして最後の抵抗を試みようとします。
しかし、その時、ゾンビに噛まれていた親友のエドがショーンとリズを逃がすため、自ら犠牲になることを選びます。
彼は地下室に残り、ゾンビの群れを食い止めるのでした。
悲しみに暮れながらも脱出したショーンとリズは、間一髪のところで駆けつけた軍隊に救助されます。
それから半年後、世界は一変していました。
ゾンビは労働力や娯楽として利用されるようになり、人間社会に奇妙な形で組み込まれています。
そしてショーンは、ゾンビ化した親友エドを物置で飼い、一緒にビデオゲームをするという新たな日常を手に入れていました。
リズとの関係も修復され、彼は愛する人々とゾンビとの奇妙な共存生活を送り続けるのでした。

ショーン・オブ・ザ・デッドの感想

この映画は、単なるゾンビコメディの枠を超え、「日常の惰性からの脱却」と「本当の愛と友情」という普遍的なテーマを見事に描き出しています。
冴えない主人公ショーンが、世界の終わりという非日常的な危機を通して、恋人や家族、そして親友への責任と愛情に目覚めていく成長物語として非常に感動的です。
エドガー・ライト監督の持ち味である、リズミカルな編集と伏線回収の巧みさは脚本の完成度を極限まで高めており、日常風景にゾンビが紛れ込む冒頭シーンの演出は秀逸の一言です。
特に、パブでの籠城戦でクイーンの「Don’t Stop Me Now」が鳴り響くシーンは、絶望的な状況と陽気な音楽のコントラストが忘れられません。
サイモン・ペッグとニック・フロストのコンビは、おバカでありながらも胸を打つ友情を体現しており、彼らの演技なくしてこの映画は成立しなかったでしょう。
母親との辛い別れ、そして親友エドの自己犠牲を経て、ゾンビ化したエドとゲームを続けるラストシーンは、悲しみと可笑しさが同居する、本作ならではのほろ苦い感動を与えてくれました。

ショーン・オブ・ザ・デッドのおすすめ理由

ジャンルの垣根を越えた独創性と完成度の高さが、満点に近い評価の理由です。
ホラー、コメディ、アクション、そしてラブストーリーとヒューマンドラマの要素が完璧なバランスで融合しています。
緻密に張り巡らされた伏線が次々と回収される脚本の見事さ、エドガー・ライト監督特有のスタイリッシュでテンポの良い映像編集は、観客を全く飽きさせません。
笑いの中にも、親子の情愛や親友との絆、恋人とのすれ違いといった普遍的なテーマが切なく描かれ、登場人物に深く感情移入できます。
特に、ゾンビパニックという極限状況下で、主人公が人間的に成長していく過程が丁寧に描かれている点は、他のゾンビ映画と一線を画す大きな魅力です。
単なる娯楽作に留まらない、心に残る感動とカタルシスを与えてくれる傑作です。

ショーン・オブ・ザ・デッドのその他情報

英国アカデミー賞で最優秀英国作品賞と脚本賞にノミネートされたほか、サターン賞で最優秀ホラー映画賞を受賞するなど、批評家から絶大な支持を受けました。
映画評論サイト「Rotten Tomatoes」では92%という極めて高い評価を獲得しており、「ゾンビ映画の金字塔」や「史上最高のコメディ映画の一つ」として、現在でも世界中の映画ファンからカルト的な人気を誇っています。

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