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ダイ・ハード/ラスト・デイのあらすじ紹介
【起】ダイ・ハード/ラスト・デイ
ニューヨーク市警のベテラン刑事ジョン・マクレーンは、長年疎遠だった息子ジャックがモスクワで殺人の罪に問われ、裁判を控えていると知らされます。
息子を助け出すため、ジョンは慣れない異国の地ロシアへと飛びます。
しかし、ジャックが出廷する裁判所は、チャガーリン率いる謎の武装集団によって襲撃されてしまいます。
大混乱の中、ジョンは息子と再会しますが、そこで衝撃の事実を知ることになります。
ジャックは服役囚ではなく、実はCIAに所属する諜報員であり、ロシアの有力者で政治犯のユーリ・コマロフを保護し、国外へ脱出させるという極秘任務の真っ最中だったのです。
息子の知られざる姿に驚きながらも、ジョンは否応なく銃弾が飛び交う危険な任務に巻き込まれていきます。
【承】ダイ・ハード/ラスト・デイ
武装集団から逃れるため、ジャックはコマロフを連れて逃走を開始しますが、そこに父親ジョンが半ば強引に合流したことで、CIAの計画は大きく狂い始めます。
武装集団の執拗な追跡はモスクワ市街での大規模なカーチェイスへと発展し、親子は装甲車まで持ち出して応戦、街は戦場さながらの様相を呈します。
「休暇で来ただけだ」とぼやきつつも、ジョンは刑事としての長年の勘と不死身のタフネスで息子を援護し、敵を次々と倒していきます。
しかし、几帳面な計画を重んじるジャックと、行き当たりばったりで突き進むジョンの間では衝突が絶えません。
二人は反発し合いながらも、生き残るために不本意な共闘関係を築き、巨大な陰謀の核心へと迫っていきます。
【転】ダイ・ハード/ラスト・デイ
執拗に追ってくる武装集団のリーダー、チャガーリンの目的は、かつてのビジネスパートナーであったコマロフが持つという、チェルノブイリに関する秘密ファイルだと推測されていました。
一行は敵の追跡をかわしながら、チャガーリンの娘であるイリーナに接触し、事態の打開を図ろうとします。
しかし、そこで物語は衝撃的な展開を迎えます。
実は一連の事件の真の黒幕は、政治犯を装っていたコマロフ自身と、父親を裏切っていた娘のイリーナだったのです。
彼らの真の目的は、チャガーリンを利用してチェルノブイリ原子力発電所に隠された大量の高濃縮ウランを盗み出し、闇市場で売りさばいて巨万の富を得ることでした。
ジョンとジャックは完全に騙され、利用された挙句、コマロフ親子に捕らえられてしまいます。
【結】ダイ・ハード/ラスト・デイ
コマロフ親子に捕らえられたジョンとジャックでしたが、マクレーン親子ならではの不屈の闘志で窮地を脱します。
そして、ウランを積んだ大型ヘリで逃亡を図るコマロフとイリーナを阻止するため、二人は高濃度の放射能が残るゴーストタウン、チェルノブイリ原子力発電所跡地での最終決戦に挑みます。
放射能除去剤を体に吹き付けながら、二人は親子ならではの連携プレーで敵に立ち向かいます。
激しい銃撃戦の末、ジョンが運転するトラックがヘリに激突し、機体からぶら下がったイリーナをジャックが突き落とし、コマロフはヘリのローターに巻き込まれて絶命します。
全ての戦いを終え、互いを認め合ったジョンとジャックは親子の絆を取り戻し、アメリカへ帰国。
空港では娘のルーシーが出迎え、マクレーン一家の再会が描かれて物語は幕を閉じます。
ダイ・ハード/ラスト・デイの感想
親子の絆というテーマを掲げながらも、その描写は浅く、シリーズの核であった「等身大のヒーロー」像は完全に崩壊してしまいました。
モスクワでのカーチェイスなど見応えのあるアクションシーンは存在するものの、手ブレの多い映像や性急な編集が観客の没入を妨げます。
ブルース・ウィリス演じるマクレーンはもはや超人であり、かつての人間味あふれる魅力は影を潜め、息子役ジェイ・コートニーとの掛け合いも深みに欠けました。
チェルノブイリという舞台も活かしきれておらず、印象的なシーンや台詞は皆無です。
シリーズへの愛着が深いほど、これは「ダイ・ハード」ではないと感じてしまう、寂しさと失望が入り混じる一作でした。
ダイ・ハード/ラスト・デイのおすすめ理由
シリーズ最大の魅力である「運の悪い一般人が知恵と根性でテロリストに立ち向かう」という設定が完全に失われ、ジョン・マクレーンが不死身のスーパーヒーローと化した点が最大の減点理由です。
また、脚本に捻りがなく黒幕の正体にも驚きが薄いこと、アクションは派手ながらカメラワークと編集が雑で爽快感に欠けること、そして親子のドラマが表層的で感情移入しにくいことから、シリーズの名を汚す凡庸な作品と評価せざるを得ませんでした。
ダイ・ハード/ラスト・デイのその他情報
批評家からの評価はシリーズを通して最も低く、大手レビューサイトでは軒並み酷評されています。
興行的には全世界で3億ドル以上の収益を上げましたが、ファンの間ではシリーズの汚点、あるいは存在しない作品として扱われることも少なくありません。
ブルース・ウィリスはこの年の複数の出演作を対象に、ゴールデンラズベリー賞の最低主演男優賞にノミネートされるなど、作品の質の低さを象徴する評価を受けています。


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