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ターミネーター:ニュー・フェイトのあらすじ紹介
【起】ターミネーター:ニュー・フェイト
審判の日が回避された現代のメキシコシティに、未来から最新型のターミネーター「Rev-9」と、人類抵抗軍の強化型兵士「グレース」がタイムスリップしてきます。
Rev-9の標的は、ごく普通の生活を送る女性ダニー・ラモスでした。
圧倒的な殺傷能力を持つRev-9の襲撃を受け、絶体絶命のダニーをグレースが身を挺して守りますが、その力はあまりにも強大で追い詰められてしまいます。
もはやこれまでかと思われたその時、一台の車が猛スピードで現れ、中から現れた老練の戦士がロケットランチャーでRev-9を吹き飛ばします。
彼女こそ、かつてスカイネットとの戦いを終結させ、歴史を変えた伝説の人物、サラ・コナーでした。
息子ジョンを失って以来、謎のメールを頼りにターミネーター狩りを続けてきたサラは、なぜダニーが狙われるのかを知らないまま、彼女たちと共に逃避行を開始します。
【承】ターミネーター:ニュー・フェイト
グレースの体力消耗は激しく、一行は休息を余儀なくされます。
その中で、グレースがいた未来では、スカイネットではなく「リージョン」という新たなAIが人類に反乱を起こし、世界を支配していることが判明します。
そして、ダニーを守ることが未来の人類にとって極めて重要であると語ります。
サラを導いてきた謎のメールの発信源がテキサス州ラレドにあることを突き止めた一行は、最後の望みをかけてそこへ向かいます。
たどり着いた先にいたのは、かつてサラの最愛の息子ジョン・コナーを殺害したT-800型ターミネーターその人でした。
彼は「カール」と名乗り、人間社会に溶け込み、家族を持ちながら静かに暮らしていました。
ジョン殺害という任務完了後、目的を失った彼は、時空の歪みを感知する能力を使ってサラに情報を送り、自身の行いを贖おうとしていたのです。
息子の仇との予期せぬ再会にサラは激しい憎悪を燃やしますが、Rev-9を倒すため、不本意ながらも彼と共闘することを決意します。
【転】ターミネーター:ニュー・フェイト
カールは、Rev-9を完全に破壊するためには強力なEMP(電磁パルス)兵器が必要だと提案します。
一行は、サラの旧知の軍関係者を頼り、軍の施設からEMP兵器を奪取する計画を立てます。
しかし、彼らの動きを察知したRev-9の執拗な追跡が迫り、空輸機C-5 ギャラクシーを奪っての空中戦や、ダムでの水中戦など、壮絶な死闘が繰り広げられます。
その戦いの最中、ダニーが狙われる真の理由が明らかになります。
彼女は未来の抵抗軍の兵士ではなく、ジョン・コナーに代わって抵抗軍を組織し、人々を率いることになる新たな指導者だったのです。
未来のダニーに命を救われたグレースは、その恩義に報いるため、そして人類の未来を守るために過去へ送られてきたのでした。
自らの運命を知ったダニーは戸惑いながらも、指導者としての覚悟を決め始めます。
一行は、Rev-9を水力発電所のタービンに誘い込み、EMPでとどめを刺すという決死の作戦にすべてを賭けます。
【結】ターミネーター:ニュー・フェイト
ダムの水力発電所での最終決戦は熾烈を極めます。
液体金属の外骨格と、強固な内骨格に分離するRev-9の猛攻に、一行は満身創痍で立ち向かいます。
戦いの中でグレースは致命傷を負い、最後の力を振り絞って自らの胸にある動力源(パワーパック)を抜き取り、これを武器にしてRev-9を倒すようダニーに託して息絶えます。
グレースの遺志を継いだダニーとサラがRev-9に立ち向かいますが、その力は圧倒的でした。
絶体絶命の二人を救ったのはカールでした。
彼は「For John(ジョンのために)」と呟き、Rev-9を羽交い締めにしてタービンが回転する奈落へと身を投げます。
二体のターミネーターは燃え盛るエネルギーの中へと落下し、完全に消滅しました。
戦いは終わり、未来は守られました。
グレースの死を乗り越え、指導者としての運命を受け入れたダニーの隣には、かつての自分を見るように彼女に寄り添うサラがいました。
二人は、これから始まる新たな戦いに備えるため、固い決意を胸に車を走らせるのでした。
ターミネーター:ニュー・フェイトの感想
本作は、『ターミネーター2』の正統な続編として、シリーズが持つ「運命は自らの手で切り拓く」という力強いメッセージを現代に蘇らせた傑作です。
冒頭でジョン・コナーを殺害するという衝撃的な展開は、過去の栄光を一度破壊し、サラ・コナーの苦悩と、新たな指導者ダニーの物語をより切実なものにしています。
ティム・ミラー監督によるアクション演出は圧巻の一言で、分離・合体するRev-9の絶望的な強さを描くシークエンスは、息つく暇も与えません。
何よりも、28年ぶりにサラ・コナーを演じたリンダ・ハミルトンの存在感が凄まじく、スクリーンに映るだけで物語に魂が宿ります。
年を重ね、人間性を獲得したT-800を演じるアーノルド・シュワルツェネッガーの哀愁漂う演技も胸を打ちます。
特に、彼が最後に「ジョンのために」と呟き自己犠牲を払うシーンは、贖罪の物語として完璧であり、涙なくしては見られませんでした。
往年のファンを歓喜させ、新たな世代への継承を力強く描ききった本作は、興奮と感動、そして切なさが同居する、忘れられない映画体験となりました。
ターミネーター:ニュー・フェイトのおすすめ理由
ジェームズ・キャメロンとリンダ・ハミルトンという『T2』の核であった二人が復帰し、物語の精神性を正しく継承した正統な続編である点が最大の評価ポイントです。
過去作へのリスペクトと、新たなキャラクターによる世代交代の物語が見事に融合しています。
また、敵役であるRev-9のデザインと能力が秀逸で、それを活かしたアクションシーンのアイデアと迫力はシリーズ随一と言えます。
ジョン・コナーの死という大胆な脚本は賛否を呼びましたが、それがサラのキャラクターに深みを与え、ダニーが指導者として覚醒するドラマをより感動的なものにしています。
単なるノスタルジーに留まらず、シリーズのテーマを現代に問い直した意欲作であり、非常に完成度の高いSFアクション映画です。
ターミネーター:ニュー・フェイトのその他情報
第45回サターン賞で複数の部門にノミネートされるなど、批評家からは概ね肯定的に評価されました。
特に、ジェームズ・キャメロン製作総指揮のもと、『ターミネーター3』以降の作品群を「なかったこと」にして『T2』の直接の続編とした点や、リンダ・ハミルトンのサラ・コナー役への復帰は絶賛を浴びました。
一方で、長年のファンにとっては神聖な存在であったジョン・コナーを物語の冒頭で殺害する展開は大きな賛否両論を巻き起こし、興行収入が期待ほど伸び悩む一因ともなりました。
しかし、作品の質そのものは高く評価する声が多く、「見たかったターミネーターの続きがここにある」と評されています。


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