作品情報
- ダイ・ハード
- 製作年:1988
- 洋画
- 製作年:1988
- 上映時間:132分
- カテゴリ:アクション, サスペンス, スリラー
- 監督:ジョン・マクティアナン
キャスト
ダイ・ハードのあらすじ紹介
【起】ダイ・ハード
ニューヨーク市警の刑事ジョン・マクレーンが、別居中の妻ホリーに会うため、クリスマス・イヴにロサンゼルスのナカトミ・プラザを訪れます。
ホリーが勤務するナカトミ商事のクリスマスパーティーに参加しますが、その最中にハンス・グルーバー率いる武装テロリスト集団がビルを占拠します。
彼らはナカトミ商事の金庫に眠る6億4千万ドルの無記名債券を狙う強盗団でした。
パーティー参加者全員が人質に取られる中、マクレーンだけが運良くテロリストの目から逃れ、たった一人で反撃の狼煙を上げることを決意します。
裸足のまま、彼はビルの中を駆け回り、孤独な戦いを開始するのでした。
この導入部は、ごく普通の刑事が予期せぬ巨大な事件に巻き込まれるという、本作の基本的な構図を確立させる重要な部分です。
【承】ダイ・ハード
マクレーンはゲリラ戦術を駆使してテロリストを一人、また一人と倒していきます。
警備員の死体から奪った無線機で外部に助けを求めますが、当初は警察にいたずらだと思われてしまいます。
しかし、パトカーで駆けつけたロス市警のアル・パウエル巡査部長だけがマクレーンの通報を信じ、以降、無線を通して彼と心を通わせる唯一の協力者となります。
マクレーンは「Yippee-ki-yay, motherfucker!」という決め台詞と共に、テロリストたちを翻弄し続けます。
ビル内では、ハンスが人質の中からナカトミ社長タカギを殺害し、金庫の暗証番号を聞き出そうとするなど、冷酷非道な計画を進行させていました。
マクレーンは次第に満身創痍となりながらも、決して諦めない不屈の精神で立ち向かい続けます。
【転】ダイ・ハード
警察やFBIがビルの外に集結しますが、彼らの突入作戦はことごとくテロリストたちの巧妙な罠にはまり失敗に終わります。
特にFBIはマニュアル通りの対応しかできず、電力供給を断つという行動が、逆にハンスが狙っていた金庫の最終ロックを解除する手助けとなってしまいました。
これでハンスの真の目的がテロではなく、周到に計画された強盗であることが明らかになります。
マクレーンは、ハンスと直接対峙する場面で、彼をただのテロリストではなく、高度な知性を持つ狡猾な犯罪者だと見抜きます。
さらに、人質の中にいる妻ホリーがハンスに正体を知られてしまい、絶体絶命の危機に陥るのでした。
マクレーンは、外部の助けが期待できないことを悟り、己の力だけで妻と人質を救い、ハンスの計画を阻止しなければならないという究極の状況に追い込まれます。
【結】ダイ・ハード
ハンスは債券を手に入れ、人質を道連れに屋上を爆破して逃亡を図る計画を実行に移します。
マクレーンは屋上へ向かい、人質たちを下の階へ避難させますが、FBIのヘリコプターが屋上をテロリストの拠点と誤認して攻撃し、大爆発が起きます。
マクレーンは消防ホースを体に巻きつけ、窓から飛び降りて九死に一生を得ます。
そして、ついに金庫室でハンスと対峙。
ハンスはホリーを人質に取りますが、マクレーンは背中に隠し持っていた拳銃で、ハンスとその部下を撃ち倒します。
ハンスはホリーの腕を掴んだまま窓から転落しますが、マクレーンがホリーの腕時計の留め金を外したことで、ハンスはビルから墜落死しました。
事件は解決し、マクレーンとホリーは再会を果たし、夫婦の絆を取り戻します。
外では、長年銃を撃てずにいたパウエル巡査部長が、マクレーンを襲おうとしたテロリストの生き残りを射殺し、自らのトラウマを克服しました。
ボロボロになった英雄マクレーンは、妻と共に廃墟と化したビルを後にするのでした。
ダイ・ハードの感想
「ダイ・ハード」は、単なるアクション映画の枠を超え、一人の男の不屈の精神と家族愛という普遍的なテーマを描き切った傑作です。
閉鎖された高層ビルという限定空間を最大限に活かしたジョン・マクティアナンの演出は、息もつかせぬ緊張感を生み出し、脚本は伏線と回収が見事です。
特にベートーヴェンの「第九」を印象的に使用した音楽演出は、悪役ハンス・グルーバーの知的で歪んだ美学を際立たせています。
ブルース・ウィリスが演じるジョン・マクレーンは、不死身のヒーローではなく、愚痴をこぼし、傷つき、恐怖を感じる等身大の人間であり、だからこそ観客は心から彼を応援してしまいます。
対するアラン・リックマンのハンスは、映画史に残る知的でカリスマ的な悪役像を確立しました。
ガラスの破片が散らばる床を裸足で歩かされるシーンの痛みと絶望は、今なお鮮烈に記憶に残っています。
全編を通して手に汗握る興奮と、主人公への強い共感を覚え、ラストには最高のカタルシスを味わうことができる、まさにアクション映画の金字塔と呼ぶにふさわしい作品です。
ダイ・ハードのおすすめ理由
アクション映画の歴史を塗り替えた金字塔であり、満点以外の評価は考えられません。
「巻き込まれ型の等身大ヒーロー」「閉鎖空間でのサバイバル」というフォーマットは、本作が確立したと言っても過言ではなく、後続の作品に計り知れない影響を与えました。
ブルース・ウィリス演じる人間味あふれる主人公ジョン・マクレーンと、アラン・リックマンが演じた知性とカリスマを併せ持つ悪役ハンス・グルーバーという、映画史に残る魅力的なキャラクター造形が本作を不朽の名作たらしめています。
練り上げられた脚本、手に汗握る演出、ユーモアのセンス、その全てが完璧なバランスで融合しており、何度鑑賞しても色褪せない至高のエンターテイメントです。
ダイ・ハードのその他情報
第61回アカデミー賞において、編集賞、視覚効果賞、音響効果編集賞、録音賞の4部門にノミネートされました。
受賞は逃したものの、その技術的な完成度の高さが評価されています。
批評家からは絶賛され、アメリカン・フィルム・インスティチュート(AFI)が選出した「アメリカ映画100年のヒーローと悪役ベスト100」では、ハンス・グルーバーが悪役部門の46位にランクインするなど、文化的にも大きな影響を与えました。
現在では史上最高のアクション映画の一つとして不動の地位を築いており、「最高のクリスマス映画」として挙げるファンも数多く存在します。


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