ラスト・アクション・ヒーロー (1993) ネタバレあらすじ紹介

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ラスト・アクション・ヒーローのあらすじ紹介

【起】ラスト・アクション・ヒーロー

ニューヨークに住む少年ダニーは、アーノルド・シュワルツェネッガー主演のアクション映画「ジャック・スレイター」シリーズの大ファンです。
ある日、行きつけの映画館の映写技師ニックから、新作「ジャック・スレイター4」の試写会に招待され、不思議な輝きを放つ魔法のチケットを渡されます。
映画が始まると、スクリーンで爆発したダイナマイトの破片が客席に飛び出し、同時にチケットが眩い光を放ちます。
次の瞬間、ダニーは憧れのヒーロー、ジャック・スレイターが運転する車の後部座席にワープしていました。
そこは、銃弾が飛び交い、どんな怪我もすぐに治り、全ての電話番号が「555」で始まるという、アクション映画のお約束に満ちた世界でした。
ダニーは自分が映画の世界に入り込んだとすぐに理解しますが、スレイターはダニーを妄想癖のある少年だとしか思わず、奇妙な共同生活が始まります。

【承】ラスト・アクション・ヒーロー

ダニーは映画の知識をフル活用し、スレイターの相棒として事件の捜査に協力し始めます。
彼は、スレイターの宿敵であるマフィアのボス、ヴィヴァルディの計画を次々と予言し、スレイターを驚かせます。
さらにダニーは、ヴィヴァルディの腹心で、様々なデザインの義眼を付け替える不気味な殺し屋ベネディクトこそが、スレイターの親族を殺した真の黒幕であると見抜きます。
ダニーはスレイターにその事実を必死に訴えますが、映画の登場人物であるスレイターは「映画では一番意外な人物が犯人だ」というダニーの主張を全く信じようとしません。
一方、ベネディクトはダニーが持っている魔法のチケットの半券の存在に気づき、それが現実世界と映画世界を繋ぐ次元を超えるための鍵であることを知ります。
彼はスレイターとの戦闘の末、ついにチケットの半券を奪い取り、現実世界への逃亡を成功させるのでした。

【転】ラスト・アクション・ヒーロー

ベネディクトは魔法のチケットを使い、現実世界のニューヨークへと降り立ちます。
そこは、悪人が必ずしも罰せられるわけではなく、銃を撃てば人が簡単に死んでしまう非情な世界でした。
この世界ではヒーローは存在せず、法と秩序が脆いことを知ったベネディクトは、思う存分悪事を働くことができると歓喜し、現実世界を支配しようと画策します。
スレイターとダニーも彼を追って現実世界へやって来ますが、スレイターは映画の世界とのギャップに愕然とします。
殴られれば激しい痛みを感じ、ガラスを割れば手を怪我し、銃弾は致命傷になるのです。
そして彼は、自分が架空の存在であり、アーノルド・シュワルツェネッガーという俳優が演じているに過ぎないという残酷な真実を突きつけられ、深い絶望とアイデンティティの危機に陥ってしまいます。
無敵のヒーローだった彼が、現実世界ではただの屈強な男でしかないという無力感に苛まれるのです。

【結】ラスト・アクション・ヒーロー

現実世界で悪の帝王となるため、ベネディクトは映画「ジャック・スレイター4」のプレミア上映会を襲撃し、スレイターを演じている俳優アーノルド・シュワルツェネッガー本人を殺害することで、スクリーンの中のスレイターをも消滅させようと計画します。
さらに、映画の世界から凶悪な殺人鬼リッパーを呼び出し、街を恐怖に陥れます。
スレイターは絶望から立ち直り、ダニーを守るため、そして一人の人間としての正義を貫くためにベネディクトに立ち向かうことを決意します。
屋上での激しい銃撃戦の末、スレイターはベネディクトを倒しますが、自身も瀕死の重傷を負ってしまいます。
ダニーは必死で彼を映画の世界に戻す方法を探し、魔法のチケットの半券を使えば映画館のスクリーンを通り抜けられることに気づきます。
ダニーは瀕死のスレイターを映画館に運び込み、間一髪で彼を映画の世界に送り返すことに成功します。
映画の世界に戻ったスレイターは傷が癒え、ダニーとの別れを惜しみながらもヒーローとして生き続けることを選び、ダニーもまた現実世界で成長を遂げるのでした。

ラスト・アクション・ヒーローの感想

本作は、単なるアクションコメディの枠を超え、「映画とは何か」「ヒーローとは何か」という根源的な問いを、極上のエンターテインメントとして描き切った傑作です。
映画のお約束に満ちた世界と、シビアな現実世界との対比を通して、私たちがフィクションに何を求め、なぜ心を惹かれるのかを浮き彫りにしています。
ジョン・マクティアナン監督の演出は冴えわたり、アクションシーンの爽快感と、映画ネタ満載のセルフパロディが見事に融合しています。
特に、主人公スレイターが自分が架空の存在だと知った時の絶望とアイデンティティの崩壊は、観客に深い共感を呼び起こします。
この苦悩を、当代きってのアクションスターであるアーノルド・シュワルツェネッガー自身が演じるというメタ構造が、本作のテーマ性を一層際立たせています。
彼がビデオショップで『ターミネーター2』のポスターの自分と対面するシーンは、映画史に残る名場面と言えるでしょう。
映画を愛する者ならば誰もが胸を熱くする、夢と現実が交錯する物語に、興奮と切なさを同時に覚えずにはいられませんでした。

ラスト・アクション・ヒーローのおすすめ理由

アクション映画への愛と皮肉が絶妙なバランスで共存するメタ構造の脚本が極めて秀逸です。
アーノルド・シュワルツェネッガーのセルフパロディ精神に溢れた演技、映画ファンならば誰もが歓喜するであろう小ネタの数々、そしてジョン・マクティアナン監督による王道のアクション演出が完璧に融合しています。
単なるパロディ映画に留まらず、フィクションのヒーローが現実の厳しさに直面し、自らの存在意義を見つめ直すという深遠なテーマを描き切った点を高く評価します。
時を経て再評価されたカルト的人気も加味し、全映画ファン必見の作品として高評価としました。

ラスト・アクション・ヒーローのその他情報

公開当時は、同年に公開された『ジュラシック・パーク』の影に隠れ、興行的に成功したとは言えず、批評家の評価も賛否両論でした。
しかし、ビデオやDVDの普及に伴ってカルト的な人気を獲得し、メタフィクション映画の傑作として再評価されるようになりました。
ゴールデンラズベリー賞に複数部門でノミネートされた過去もありますが、それは作品の質というよりは、当時の評価の混乱を象徴していると言え、現在では多くの映画ファンから愛される作品となっています。

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