作品情報
- きみに読む物語
- 製作年:2004
- 洋画
- 製作年:2004
- 上映時間:123分
- カテゴリ:ラブロマンス, ドラマ
- 監督:ニック・カサヴェテス
キャスト
きみに読む物語のあらすじ紹介
【起】きみに読む物語
現代の療養施設で、デュークと名乗る老人が、重い認知症を患うアリーという老女に毎日一つの物語を読み聞かせる場面から物語は始まります。
その物語は1940年代のアメリカ南部、シーブルックが舞台です。
夏休みに別荘へやってきた裕福な家庭の令嬢アリーは、地元の材木工場で働く貧しい青年ノアとカーニバルで運命的に出会います。
ノアはアリーに一目惚れし、観覧車にぶら下がるなど情熱的で無鉄砲なアプローチを仕掛けます。
最初は彼の強引さに戸惑っていたアリーでしたが、ノアの純粋で真っ直ぐな人柄に次第に惹かれていき、二人は身分の違いを乗り越えて激しい恋に落ちます。
ひと夏の忘れられない時間を共に過ごし、将来を誓い合うほど深い関係になりますが、アリーの両親、特に母親アンは二人の交際に猛反対し、彼らの仲を引き裂こうとします。
【承】きみに読む物語
夏が終わり、アリーは大学進学のために街を去ることになります。
別れ際に口論となってしまいますが、互いの深い愛を再確認します。
ノアは「毎日手紙を書く」と約束し、その言葉通りアリーに宛てて365日間、一日も欠かさず手紙を送り続けました。
しかし、アリーの母親がその手紙をすべて隠匿してしまったため、一通も彼女の元へは届きませんでした。
アリーはノアから連絡がないことに絶望し、彼に捨てられたのだと誤解します。
一方、ノアも返事のない日々に心を痛めます。
やがて第二次世界大戦が勃発し、ノアは親友のフィンと共に従軍。
アリーは看護師として働き、そこで出会った裕福でハンサムな将校ロン・ハモンドと恋に落ち、婚約します。
戦争から帰還したノアは、アリーへの想いを断ち切れず、かつて彼女と夢見た古い屋敷を買い取り、一人で改装を始めるのでした。
【転】きみに読む物語
結婚式の準備を進めていたある日、アリーは新聞でノアが美しく改装した屋敷の記事を発見し、大きな衝撃を受けます。
彼女の中で眠っていたノアへの想いが蘇り、婚約者のロンに事情を話し、数日間だけシーブルックへ向かうことを決意します。
7年ぶりに再会したノアとアリーは、最初はぎこちない空気が流れますが、湖でボートに乗るうちに昔の感情が蘇ります。
突然の豪雨の中、ノアはなぜ手紙の返事をくれなかったのかとアリーを問い詰め、365通の手紙を送った事実を告白します。
すべてを知ったアリーは、母親が手紙を隠していたことに気づき、二人は長年の誤解を乗り越え、情熱的なキスを交わして結ばれます。
アリーは安定した未来が約束されたロンとの結婚と、真実の愛を教えてくれたノアとの間で、人生を左右する究極の選択を迫られることになります。
【結】きみに読む物語
物語を読み終えた瞬間、この物語の衝撃的な真実が明かされます。
物語を読んでいた老人デュークは年老いたノア本人であり、認知症で記憶を失っていた老女は彼が愛し続けた妻アリーだったのです。
ノアは、記憶を失ったアリーに二人の愛の物語を毎日読み聞かせることで、ほんのわずかな時間でも彼女の記憶を取り戻させようと、献身的な介護を続けていました。
物語を聞き終えたアリーは、奇跡的に記憶を取り戻し、目の前の老人が愛するノアであることに気づきます。
二人は涙ながらに喜びを分かち合いますが、その奇跡は長くは続かず、アリーは再び記憶を失いパニックに陥ってしまいます。
それでもノアは決して諦めません。
ある夜、再び記憶を取り戻したアリーがノアの病室を訪れます。
二人はベッドで固く手を取り合い、互いの愛を確かめながら、安らかに共に息を引き取ります。
翌朝、看護師が寄り添って亡くなっている二人を発見し、彼らの奇跡的な愛の物語は永遠のものとなるのです。
きみに読む物語の感想
この映画は、愛が記憶や時間、そして死さえも超越するという普遍的かつ深遠なテーマを、涙なくしては見られないほど美しく描き出した傑作です。
若き日の情熱的な恋と、老いてなお続く献身的な愛という二つの時間軸を交差させる脚本と演出は見事であり、特に物語の仕掛けが明かされる終盤の展開は、観る者の心を激しく揺さぶります。
1940年代のノスタルジックな風景、特に湖に無数の白鳥が舞うシーンの映像美は息をのむほどで、情熱的なキスシーンを彩る雨の演出も印象的です。
若き日の二人を演じたライアン・ゴズリングとレイチェル・マクアダムスの爆発的な化学反応と、老年期を演じたジェームズ・ガーナーとジーナ・ローランズの深みのある演技が、この物語に圧倒的な説得力と感動を与えています。
「最高の愛は魂を目覚めさせる」というセリフが象徴するように、鑑賞後は、純粋な愛の尊さに心が洗われると同時に、愛する人と共に人生を全うすることの奇跡に深い感動を覚えました。
きみに読む物語のおすすめ理由
若き日の情熱的な恋愛模様と、老年期の献身的な愛という二つの時間軸を巧みに交差させ、愛の奇跡という普遍的なテーマを感動的に描き切っている点を高く評価しました。
ライアン・ゴズリングとレイチェル・マクアダムスの瑞々しい演技と、ジェームズ・ガーナーとジーナ・ローランズの円熟した演技の対比が見事です。
特に、物語の核心であるネタバレ部分が明かされた時の衝撃と感動は、他の恋愛映画とは一線を画す深みを与えています。
映像美や音楽も素晴らしく、観る者の感情を揺さぶり続ける演出力は完璧に近いです。
わずかな減点は、物語の展開が一部古典的であると感じる部分があったためですが、それを補って余りある感動が得られるため、ほぼ満点に近い4.8としました。
きみに読む物語のその他情報
MTVムービー・アワードでベスト・キス賞を受賞するなど、特に若い観客から熱狂的な支持を集めました。
興行的にも成功を収め、時代を超えて愛される恋愛映画の金字塔として、今日でも多くの映画ファンに「史上最高の恋愛映画」の一つとして挙げられています。
批評家からの評価も概ね良好で、特に主演二人の化学反応と感動的なストーリーが高く評価されています。


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