HELLO WORLD (2019) ネタバレあらすじ紹介

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HELLO WORLDのあらすじ紹介

【起】HELLO WORLD

2027年の京都。
本好きで内気な高校生・堅書直実の前に、突如カラスを連れた不思議な男が現れます。
彼は10年後の未来から来たと語るカタガキナオミであり、直実本人でした。
ナオミの目的は、直実がこれから恋人になる同級生の一行瑠璃が、夏祭りの日に落雷事故で命を落とす運命を変え、彼女を救うことでした。
ナオミは、未来の京都のあらゆる事象を記録した量子記録装置「アルタラ」にアクセスし、その力を使って過去に干渉していると説明します。
最初は信じられない直実でしたが、ナオミが未来の知識で次々と奇跡を起こすのを見て、彼に協力することを決意します。
ナオミの指導のもと、直実は瑠璃との距離を縮めるためのミッションを開始し、二人は図書委員の活動を通じて徐々に心を通わせていきます。

【承】HELLO WORLD

ナオミの計画通り、直実は瑠璃との関係を順調に深めていきました。
不器用ながらも互いに惹かれ合う二人は、やがて恋人同士になります。
そして運命の夏祭りの日、ナオミの指示に従い、直実は瑠璃を事故現場から引き離すことに成功し、落雷から彼女の命を救います。
目的を果たしたかに思えましたが、それはナオミが描いた壮大な計画の序章に過ぎませんでした。
歴史を強制的に改変した影響で、世界の整合性を保とうとする「自動修復プログラム」が作動。
狐の面をつけた不気味な存在が次々と現れ、イレギュラーである直実と瑠璃を排除しようと襲いかかります。
絶体絶命の危機の中、直実はナオミから授けられた「神の手(グッドデザイン)」と呼ばれる万能の力で、必死に瑠璃を守りながら逃走します。

【転】HELLO WORLD

自動修復プログラムの執拗な追跡から逃れる中、ナオミは直実に衝撃的な真実を告げます。
この2027年の京都は、現実世界ではなく、未来の都市データを完全に保存した量子記録装置「アルタラ」内部の仮想世界だったのです。
そして、直実や瑠璃をはじめとする人々も、すべてデータ上の存在に過ぎませんでした。
ナオミの本当の目的は、現実世界で落雷事故に遭い植物状態となった瑠璃の脳と精神を、仮想世界にいる健康な瑠璃のデータと同期させ、彼女を救うことでした。
つまり、仮想世界の直実と瑠璃は、現実世界の二人を救うための犠牲、駒でしかなかったのです。
愛する瑠璃を奪われると知った直実は、自分を騙していたナオミへの怒りと、瑠璃を守りたいという強い想いから、創造主であるはずの未来の自分に反旗を翻すことを決意します。

【結】HELLO WORLD

自分がデータであるという事実を受け入れた直実は、愛する瑠璃のデータを守るため、現実世界のナオミに立ち向かいます。
彼はアルタラのシステム内部でナオミの「神の手」と同等の力を覚醒させ、激しい攻防を繰り広げます。
創造主であるナオミの圧倒的な力の前に追い詰められながらも、瑠璃への想いを力に変えた直実は、ついにナオミを打ち破り、瑠璃のデータを守り抜きます。
しかしその代償として、直実はアルタラの深層へと飲み込まれ、消滅の危機に瀕します。
すべてが終わったかと思われたその時、物語はさらなる反転を見せます。
実はナオミがいた「現実世界」すらも、さらに上位の世界に存在するアルタラの記録データだったのです。
そして、本当に植物状態になったのはナオミの方であり、彼を救うためにアルタラにダイブしていたのは、大人になった一行瑠璃でした。
最終的に瑠璃の力によって直実は救い出され、二人は新たな世界で再会を果たすのです。

HELLO WORLDの感想

この映画のテーマは、仮想と現実の境界線を超えた純粋な愛と、運命に抗う人間の強い意志だと感じました。
単純なボーイミーツガールから、複雑なSF設定へと二転三転する物語は、観客の予測を裏切り続けます。
特に、主人公自身がデータ上の存在だったという衝撃の展開は、自己の存在意義を問い直させる深いメッセージ性を帯びていました。
演出面では、美麗な3DCGで描かれた京都の街並みが圧巻で、特にクライマックスの物理法則を無視したダイナミックなアクションシーンは、アニメーションならではの映像美の極致です。
音楽も素晴らしく、OKAMOTO’SやNulbarichなどの楽曲が物語をスタイリッシュに彩っていました。
声優陣の演技も光っており、特に北村匠海さんの繊細な感情表現と、松坂桃李さんの冷静さと情熱を併せ持った演技の対比が見事でした。
最も印象に残ったのは、ラストで明かされる世界の多層構造です。
「君を救うためなら、僕は世界だって騙す」というナオミのセリフが、最終的には直実自身の行動原理となり、さらにそれを救う瑠璃の愛へと繋がる構造に、深い感動とカタルシスを覚えました。

HELLO WORLDのおすすめ理由

序盤の甘酸っぱい青春ラブストーリーから、中盤以降に怒涛のSF展開へとシフトする構成の見事さにまず脱帽しました。
伏線回収が巧みで、二転三転するプロットは観客を飽きさせません。
3DCGで描かれる京都の風景の美しさと、クライマックスの独創的なアクションシーンは映像作品としてのクオリティが非常に高く、アニメーション表現の新たな可能性を感じさせます。
また、北村匠海、松坂桃李、浜辺美波といった豪華俳優陣の声の演技がキャラクターに深みを与えており、特に感情の機微を表現する繊細な演技が光っていました。
これらの要素が高次元で融合しており、SF好きにも恋愛映画好きにも強く推薦できる傑作であるため、4.2という高評価にしました。

HELLO WORLDのその他情報

本作は特定の映画賞での大きな受賞歴はありませんが、その独創的なストーリーと映像美から、公開当時は口コミを中心に大きな話題を呼びました。
特に若い世代からの支持が厚く、SF設定の複雑さやラストの解釈を巡ってSNSなどで活発な議論が交わされました。
興行的にも成功を収め、監督の伊藤智彦(『ソードアート・オンライン』)と脚本の野﨑まど(『正解するカド』)のタッグが生み出した化学反応は、アニメファンやSFファンから高く評価されています。

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