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キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャンのあらすじ紹介
【起】キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン
1960年代、フランク・アバグネイル・Jr.は、尊敬していた父の事業失敗と両親の離婚により、幸せな家庭を失います。
家出をした彼は、その天才的な詐欺の才能を開花させ始めます。
最初は小切手詐欺から始まり、次第にその手口は大胆になっていきます。
彼はまず、人々が制服に抱く信頼を利用し、パンナム航空のパイロットに成りすますことを思いつきます。
偽の身分証明書と制服を手に入れ、巧みな話術と度胸で周囲を欺き、航空会社のデッドヘッド制度を悪用して世界中を無料で旅しながら、偽造小切手を現金化していくのでした。
この華麗なる詐欺師と彼を追うFBI捜査官との、壮大な追跡劇の幕開けです。
【承】キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン
FBI捜査官カール・ハンラティがフランクの追跡を開始します。
カールは当初、百戦錬磨のベテラン詐欺師を想像していましたが、捜査を進めるうちに犯人がまだ10代の若者であることに気づき、驚愕します。
一方のフランクはパイロットの次に医者に成りすますなど、次々と職業を変えていきます。
病院ではハーバード卒の優秀な医師を装い、看護師のブレンダと恋に落ち、彼女との結婚を決意します。
フランクはブレンダの父親に気に入られるため、今度は弁護士に成りすますことを決意し、わずか2週間の勉強で司法試験に合格するという離れ業まで見せつけます。
しかし、幸せな生活も束の間、結婚披露パーティーの会場にカールたちが迫ってくるのでした。
【転】キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン
フランクはブレンダに自分の正体を明かし、2日後に一緒に逃げる約束をして、その場をなんとか脱出します。
しかし、約束の場所にブレンダは現れず、周囲はFBI捜査官に包囲されていました。
彼女が通報したことを悟ったフランクは、再び孤独な逃亡生活に戻ります。
彼はヨーロッパへ渡り、偽造小切手の印刷工場を立ち上げ、さらに大規模な詐欺を続けますが、ついにフランスのモンペリエでカールに追い詰められ、逮捕されます。
逮捕される直前、彼はカールに「誰も僕を追ってこない」と寂しげに語り、孤独感を滲ませるのでした。
彼の華麗な逃亡劇は、ここで一度終焉を迎え、物語は大きな転換点を迎えます。
【結】キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン
アメリカに送還されたフランクは、厳しい刑務所生活を送ります。
しかし、彼の類稀な偽造小切手の鑑定能力に目をつけたカールは、彼をFBIのコンサルタントとして迎えることを提案します。
フランクは刑期を終える代わりに、FBIの銀行詐欺部門で働くことになります。
最初は堅苦しい仕事に馴染めず、再びパイロットの制服を着て逃亡を試みようとしますが、カールは彼を止めず、「君は戻ってくる」と信じます。
フランクは、自分を信じ続けてくれたカールの存在の大きさに気づき、自らの意思でFBIに戻ることを決意します。
こうして、天才詐欺師はFBI捜査官の相棒となり、彼らの間には父子のような奇妙な絆が芽生え、新たな人生を歩み始めるのでした。
キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャンの感想
この映画は、単なる天才詐欺師の痛快な逃走劇に留まらない、人間の孤独と承認欲求という普遍的なテーマを見事に描き出しています。
スティーヴン・スピルバーグ監督の軽快な演出と、60年代の雰囲気をスタイリッシュに再現した映像美、そしてジョン・ウィリアムズのジャジーな音楽が完璧に融合し、観る者を飽きさせません。
若きレオナルド・ディカプリオが見せる、自信と脆さが同居するフランク像は圧巻であり、彼を追うトム・ハンクスの実直で人間味あふれるカールとの間に生まれる奇妙な絆は、物語に深い感動を与えます。
特にクリスマスイブにフランクがカールに電話をかけるシーンは、彼の心の叫びが伝わってくるようで胸が締め付けられました。
華やかな詐欺の手口にワクワクしながらも、その根底にある切なさに涙し、最後には温かい希望を感じさせてくれる、まさに珠玉の作品です。
キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャンのおすすめ理由
実話ベースの物語が持つ圧倒的な面白さに加え、スティーヴン・スピルバーグ監督による軽快で洗練された演出、レオナルド・ディカプリオとトム・ハンクスという二大スターの完璧なケミストリー、そして観る者の心を躍らせる音楽と映像美。
これら全てが極めて高いレベルで融合し、コメディとシリアスなドラマのバランスが絶妙な、非の打ち所がないエンターテイメント作品に仕上がっているため、この高い評価としました。
キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャンのその他情報
第75回アカデミー賞では助演男優賞(クリストファー・ウォーケン)と作曲賞にノミネートされ、第56回英国アカデミー賞ではクリストファー・ウォーケンが助演男優賞を受賞しました。
批評家、観客双方から絶大な支持を得ており、スピルバーグ監督のキャリアの中でも特に人気の高い作品の一つとして広く認知されています。


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