作品情報
- 96時間 / リベンジ
- 製作年:2012
- 洋画
- 製作年:2012
- 上映時間:92分
- カテゴリ:アクション, スリラー
- 監督:オリヴィエ・メガトン
キャスト
96時間 / リベンジのあらすじ紹介
【起】96時間 / リベンジ
前作で息子たちを含む人身売買組織を壊滅させられたアルバニア系マフィアのボス、ムラド・ホッジャが、組織のメンバーの葬儀で復讐を誓うところから物語は始まります。
一方、元CIA工作員のブライアン・ミルズは、娘キムと元妻レノーアとの家族関係の修復に努めていました。
彼は警護の仕事を終えた後、家族サービスのためトルコのイスタンブールで二人と合流する計画を立てます。
レノーアが現在の夫との関係に悩んでいることを知り、ブライアンは彼女たちを旅行に誘います。
しかし、彼らの背後にはムラドが送り込んだ追っ手が迫っていました。
ブライアンの過去の行いが、今度は彼自身だけでなく、愛する家族全員を危険に晒すことになります。
平穏に見えた家族旅行は、復讐に燃えるマフィアによって再び悪夢へと変わっていくのです。
【承】96時間 / リベンジ
イスタンブールに到着したブライアン一家は、早速ムラド一味の監視下に置かれます。
ブライアンがキムを観覧車に残し、レノーアと街へ出かけた隙を突かれ、二人はマフィアに襲撃されます。
ブライアンは卓越したスキルで抵抗しますが、多勢に無勢で追い詰められ、捕まる寸前にキムへ電話をかけ、ホテルのクローゼットに隠れるよう的確に指示します。
指示通りキムは難を逃れますが、ブライアンとレノーアは捕らえられ、廃墟の一室に監禁されてしまいます。
そこで待っていたのは復讐の鬼と化したムラドでした。
彼はブライアンを逆さ吊りにし、目の前でレノーアの首をわずかに切りつけ、ゆっくりと苦しみを与えながら殺すと宣言します。
絶体絶命の状況下で、ブライアンは密かに隠し持っていた超小型の携帯電話を取り出し、キムに連絡を取ることに成功します。
彼はキムに対し、元工作員の知識とスキルを総動員して、自分の居場所を特定するよう指示を開始するのです。
【転】96時間 / リベンジ
キムはブライアンの常人離れした指示に戸惑いながらも、父を救うため勇気を振り絞ります。
地図と父の記憶を頼りに、音で方角を特定するために街中で手榴弾を爆発させ、ついに監禁場所の建物を突き止めます。
さらに煙突から銃を投げ入れるという大胆な行動で、ブライアンに反撃の機会を与えました。
銃を手にしたブライアンは瞬く間に番人たちを制圧し、レノーアを救出して脱出します。
しかし、キムもまたマフィアに発見され、壮絶な市街地での追跡劇が始まります。
ブライアンはキムを車で誘導し、敵の追跡を振り切りながら、最終的にアメリカ大使館の敷地内に彼女を避難させることに成功します。
一時の安全を確保したのも束の間、レノーアを再び人質に取ったムラドから連絡が入り、ブライアン一人で来れば彼女を解放するという取引を持ちかけられます。
ブライアンはこれが罠だと知りながらも、家族を完全に守るため、そしてこの復讐の連鎖に終止符を打つため、単身で敵のアジトへ向かうことを決意します。
【結】96時間 / リベンジ
ムラドのアジトである古い公衆浴場に乗り込んだブライアンは、待ち構えていたマフィアの残党を一人また一人と容赦なく始末していきます。
そして、ついにレノーアを人質に取るムラドと対峙します。
ブライアンは、これ以上憎しみの連鎖を続けないため、ムラドに取引を持ちかけます。
「復讐を諦めるなら、お前を殺さず、法にも突き出さない。
ここから立ち去らせてやる」と。
しかし、息子たちの復讐こそが生きがいとなったムラドは、その提案を一笑に付し、隠し持っていた銃でブライアンを撃とうとします。
その瞬間、ブライアンはムラドの体を掴み、壁のコートフックに彼の体を突き刺して絶命させ、長く続いた復讐劇に自らの手で幕を下ろしました。
全ての戦いを終え、無事にレノーアとキムとの再会を果たしたブライアン。
後日、アメリカに戻ったミルズ一家は、ダイナーで和やかに食事をしています。
そこにはキムのボーイフレンドも同席しており、ブライアンが彼を父親として受け入れる様子が描かれ、家族にようやく訪れた平穏な日常を映し出して物語は終わります。
96時間 / リベンジの感想
前作で確立された「最強の父親」というコンセプトを継承し、アクションのスケールを拡大させた本作は、純粋なエンターテインメントとして非常に楽しめる一作です。
テーマとして「復讐の連鎖」が描かれており、ブライアンが敵のボスであるムラドに復讐を止めるよう諭すシーンにそのメッセージ性が集約されています。
しかし、結局は力で全てを解決する結末は、このシリーズのアイデンティティとも言えるでしょう。
オリヴィエ・メガトン監督特有の、目まぐるしく切り替わるカット割りや手持ちカメラを多用した演出は、イスタンブールの異国情緒と相まって、息もつかせぬ緊迫感を生み出しています。
リーアム・ニーソンの円熟味を増したアクションと、ただ守られるだけの存在だった娘キムが、父の指示で手榴弾を爆発させて居場所を特定するという、荒唐無稽ながらも最も印象に残るシーンを演じたマギー・グレイスの成長も見事です。
全体として、前作ほどの脚本の衝撃や斬新さはありませんが、何も考えずにスカッとしたい時には最適な、アドレナリン全開の興奮とカタルシスを与えてくれる作品です。
96時間 / リベンジのおすすめ理由
前作の「娘を誘拐された元工作員の父親」という完璧な設定を、今度は「家族全員が狙われる復讐劇」に発展させた手腕は見事です。
特に、守られる対象だった娘キムが、父の指示を受け能動的に行動するようになる展開は、キャラクターの成長を感じさせ、物語に新たなダイナミズムを生んでいます。
リーアム・ニーソンの圧倒的な存在感とキレのあるアクションは健在で、それだけで見る価値があります。
しかし、物語の展開には既視感やご都合主義的な部分が散見され、前作が持っていたサスペンスフルな緊張感はやや薄れています。
また、アクションシーンのカット割りが細かすぎて何が起きているか分かりづらい場面もあり、前作の完成度には一歩及ばないという評価から3.8としました。
96時間 / リベンジのその他情報
世界興行収入で約3億7600万ドルを記録し、前作を大きく上回る商業的な大成功を収めました。
一方で批評家からの評価は賛否両論で、多くのレビューで「前作の焼き直しに過ぎない」「プロットに深みがない」といった批判的な意見が見られました。
しかし、観客からの支持は厚く、特にリーアム・ニーソンのアクションヒーローとしての地位を不動のものにした作品として評価されています。
大きな映画賞の受賞歴はありませんが、2013年のピープルズ・チョイス・アワードでリーアム・ニーソンがお気に入りのアクション映画スターにノミネートされるなど、大衆的な人気を証明しました。


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