ブラックライト (2022) ネタバレあらすじ紹介

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ブラックライトのあらすじ紹介

【起】ブラックライト

ベトナム戦争の帰還兵で、現在はFBI長官ガブリエル・ロビンソンの直属の部下として、潜入捜査官を救出する非公式のフィクサーとして活動するトラヴィス・ブロック。
彼は危険な仕事から引退し、疎遠になっている娘アマンダと孫娘ナタリーとの時間を取り戻したいと願っていました。
しかし、ロビンソンは彼の有能さを手放そうとはしません。
そんな中、若き潜入捜査官ダスティ・クレインが、FBIの闇を告発するためにジャーナリストのミラ・ジョーンズに接触を図ります。
ロビンソンはこれを問題視し、トラヴィスに最後の仕事としてダスティを連れ戻すよう命令します。
トラヴィスはこれが最後だと信じ任務を開始しますが、この任務が、彼が長年信じてきた組織の正義そのものを根底から揺るがす巨大な陰謀の入り口であることをまだ知りませんでした。

【承】ブラックライト

トラヴィスはダスティを追跡する過程で、彼が「オペレーション・ユニティ」と呼ばれるFBIの極秘計画の証拠を握っていることを突き止めます。
その計画とは、政府に批判的な意見を持つ無実の一般市民を違法に監視し、時には社会的に抹殺、さらには暗殺まで行うという恐ろしいものでした。
ダスティは、自身が愛した政治活動家ソフィア・フローレスが、この計画の犠牲者であると主張し、その証拠をミラに渡そうとしていたのです。
当初はダスティを精神的に追い詰められた捜査官と見ていたトラヴィスも、彼の必死の訴えと、次々と現れるFBIの追っ手の執拗さから、彼の言葉に真実味を感じ始めます。
しかし、ついにダスティはトラヴィスの目の前でFBIの暗殺者に射殺されてしまい、その死がトラヴィスの疑念を確信へと変える決定的な瞬間となりました。

【転】ブラックライト

ダスティの死を目の当たりにしたトラヴィスは、彼の遺志を継ぎ、ジャーナリストのミラと協力してFBIの巨大な陰謀を白日の下に晒すことを決意します。
長年培ってきたフィクサーとしてのスキルを駆使し、FBIの追跡からミラを守りながら真相に迫っていきます。
しかし、トラヴィスの裏切りを察知したロビンソンは、彼の最大の弱点である家族を標的にします。
ある日突然、娘のアマンダと孫娘のナタリーが姿を消し、トラヴィスは絶望の淵に立たされます。
ロビンソンは、家族の安全と引き換えに、事件から手を引くよう冷酷に要求します。
これにより、トラヴィスは愛する家族を取り戻すため、かつて忠誠を誓った組織と、旧友でもあるFBI長官ロビンソンにたった一人で立ち向かうという、最も過酷な戦いに身を投じることを余儀なくされました。

【結】ブラックライト

全ての覚悟を決めたトラヴィスは、ロビンソンの厳重に警備された自宅に単身で乗り込み、直接対決に挑みます。
激しい銃撃戦と肉弾戦の末、トラヴィスはロビンソンを制圧し、家族の居場所を吐かせます。
ロビンソンは国の秩序を守るための必要悪だったと自らの行いを正当化しますが、トラヴィスはその独善的な正義を許しませんでした。
一方、トラヴィスから託された証拠をもとに、ミラは「オペレーション・ユニティ」の全貌を暴露する記事を公表します。
この記事は社会に大きな衝撃を与え、FBIの闇は暴かれ、ロビンソンは逮捕されることになりました。
トラヴィスは無事に娘と孫娘を救い出し、ようやく家族との平穏な時間を取り戻します。
長年の裏稼業から完全に足を洗い、一人の祖父として生きることを選んだ彼の背中には、国のために犯した罪の重さと、失われた多くの命への贖罪が深く刻まれていました。

ブラックライトの感想

本作は、国家という大義名分のもとで個人の尊厳が脅かされる現代社会の闇をえぐり出し、組織の正義と個人の良心のどちらを選ぶべきかという普遍的なテーマを突きつけてきます。
主人公が、長年信じてきた組織の闇を知り、苦悩の末に反旗を翻す姿は、巨大な権力に立ち向かうことの困難さと尊さを描き出していました。
演出面では、リーアム・ニーソンお得意のキレのあるアクションと緊迫感あふれるカーチェイスが見どころです。
特に、ゴミ収集車を使った追跡劇は迫力がありました。
しかし、脚本は「陰謀に巻き込まれる元凄腕エージェント」という既視感の強いプロットであり、物語の深みや独創性という点では物足りなさを感じます。
主演のリーアム・ニーソンの、家族を想う優しい祖父の顔と、非情なフィクサーとしての顔を使い分ける円熟した演技は、この映画の最大の魅力です。
彼がFBI長官に「誰が俺たちを守るんだ?」と問い詰めるシーンは、組織に尽くしてきた男の絶望と怒りが凝縮されており、強く印象に残りました。
全体としては、安心して観られるアクション映画ですが、心に深く刻まれるほどの衝撃や感動には至らず、やや惜しいという感情を抱きました。

ブラックライトのおすすめ理由

リーアム・ニーソン主演のアクション映画として期待される要素、すなわち手に汗握る銃撃戦やカーチェイス、家族を守るために戦う孤高のヒーロー像はしっかりと満たしており、ファンであれば安定して楽しむことができます。
しかし、物語の展開は予測の範囲を出ず、敵となる組織の陰謀もステレオタイプな描写に留まっています。
キャラクターの掘り下げも浅く、特に敵役であるFBI長官の動機付けが弱いため、物語全体に深みが生まれていません。
アクションシーンの質は高いものの、ストーリーのオリジナリティや脚本の緻密さに欠ける点が、評価を傑作の域まで引き上げられない大きな理由です。
手堅くまとまった娯楽作品ではあるものの、観終えた後に強い余韻が残るタイプの作品ではないため、3.2という評価にしました。

ブラックライトのその他情報

本作はアカデミー賞やゴールデングローブ賞といった主要な映画賞での受賞歴やノミネート歴はありません。
批評家からの評価は賛否が分かれており、リーアム・ニーソンの変わらぬアクションスターとしてのカリスマ性を評価する声がある一方で、脚本の陳腐さや、近年の彼の作品と代わり映えしないプロットに対して否定的なレビューも多く見受けられます。
興行収入に関しても、世界的に大ヒットを記録したとは言えず、リーアム・ニーソン主演のアクションスリラー作品群の一つとして数えられるに留まっています。

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