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キャスト
スコアのあらすじ紹介
【起】スコア
引退を決意した熟練の金庫破りニックは、恋人ダイアンとの平穏な生活を望み、ジャズクラブの経営に専念しようとしていました。
しかし、長年の裏社会のパートナーであるマックスから、断れない最後の大きな仕事を依頼されます。
その仕事とは、厳重な警備で知られるモントリオールの税関に保管されている、フランス王室の伝説の杖を盗み出すというものでした。
ニックは自身の掟である「地元では仕事はしない」「単独で行動する」を破ることになるため、当初は強く拒否します。
しかし、マックスは多額の借金を抱えており、この仕事を受けなければ破滅するという窮状を訴え、ニックは長年の恩義から渋々ながらも協力することを決意するのでした。
【承】スコア
この困難な仕事には、若く野心的な泥棒ジャックがパートナーとして用意されていました。
ジャックは清掃員「ブライアン」として税関に潜入し、内部情報を集めていました。
ニックは経験の浅い若者と組むことに強い不信感を抱きますが、ジャックの用意周到な計画と情報収集能力を目の当たりにし、徐々に彼を認め始めます。
二人は互いの能力を確かめ合いながら、監視カメラの死角、警備員の巡回ルート、そして目的の金庫の構造など、侵入計画の詳細を詰めていきます。
しかし、自信家でニックの手法を古臭いと見下すジャックと、慎重で経験を重んじるニックとの間には、常に緊張感が漂っていました。
この危険なパートナーシップは、計画の成功に不可欠であると同時に、最大の不安要素でもありました。
【転】スコア
計画実行の夜、二人は見事な連携で税関への侵入に成功します。
ニックは長年の経験で培った技術を駆使して、最新鋭のセキュリティシステムを次々と突破していきます。
クライマックスは地下の金庫室。
ニックは金庫に爆薬を仕掛け、さらに水を満たして爆発音を抑えるという緻密な方法で金庫を破ります。
しかし、杖を手に入れた直後、ジャックはニックを裏切り、杖を独り占めしようとします。
ジャックはニックを金庫室に閉じ込め、一人で逃走を図ります。
これはニックが最も恐れていた事態でした。
しかし、老獪なニックはジャックの裏切りを予期しており、杖の入ったケースを偽物とすり替えていました。
ジャックが意気揚々と持ち去ったのは、ただの鉄パイプが入ったダミーケースだったのです。
【結】スコア
ジャックはマックスに偽物の杖を渡し、報酬を受け取ろうとしますが、そこに本物の杖を持ったニックが現れます。
ニックはジャックの裏切りをマックスに暴露し、ジャックは窮地に陥ります。
ニックはマックスに電話をかけ、自分が本物の杖を持っていること、そしてジャックが裏切ったことを告げ、警察に通報させます。
混乱の中、ニックは誰にも捕まることなく現場から姿を消します。
後日、ダイアンが待つ空港でニックは彼女と再会し、二人で新たな生活を始めるために街を去ります。
最後の仕事を見事に成功させ、裏切り者にも制裁を加え、愛する人と共に平穏な未来を手に入れたのです。
裏社会から完全に足を洗ったニックの安堵した表情が、物語の終わりを静かに締めくくります。
スコアの感想
新旧世代の対立と、経験がもたらす知恵の価値という普遍的なテーマが流れる、見事なクライム・スリラーです。
フランク・オズ監督の演出は、派手なアクションに頼らず、緻密な計画の遂行過程と登場人物間の心理的な駆け引きをじっくりと見せることで、静かながらも息詰まる緊張感を醸成しています。
脚本も古典的な強盗映画の様式美を踏襲しつつ、キャラクターの深掘りが秀逸です。
何よりも、ロバート・デ・ニーロ、エドワード・ノートン、そしてこれが遺作となったマーロン・ブランドという三世代の名優による演技のアンサンブルは圧巻の一言です。
特に、ニックが金庫に水を満たして爆破するシーンは、彼の冷静さと経験に裏打ちされたプロの仕事ぶりを象徴しており、強く印象に残りました。
全体を通して、職人の技を見るような満足感と、人間ドラマとしての深みを同時に感じさせる、知的で爽快な一作です。
スコアのおすすめ理由
最大の理由は、マーロン・ブランド、ロバート・デ・ニーロ、エドワード・ノートンという三世代を代表する名優の競演です。
彼らの心理的な駆け引きと演技のぶつかり合いだけでも観る価値があります。
また、派手さを抑え、緻密な計画とプロの技術で魅せる正統派の強盗映画としての完成度が非常に高く、脚本も巧みです。
特に最後のどんでん返しは巧妙で、観終わった後の爽快感とカタルシスが大きいため、高く評価しました。
スコアのその他情報
特定の映画賞での大きな受賞歴はありませんが、豪華キャストの共演が公開当時に大きな話題となりました。
批評家からは、手堅い演出と俳優陣の演技、特にデ・ニーロとノートンの化学反応が高く評価されています。
また、伝説的な俳優マーロン・ブランドの遺作となったため、映画史においても記憶される作品となっています。


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