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コンフィデンスマンJP 英雄編のあらすじ紹介
【起】コンフィデンスマンJP 英雄編
本作は、我らがダー子(長澤まさみさん)、ボクちゃん(東出昌大さん)、リチャード(小日向文世さん)が、かつて師事した伝説のコンフィデンスマン「三代目ツチノコ」(角野卓造さん)の死をきっかけに、マルタ島へと誘われるところから幕を開けます。
「英雄」の称号を賭け、ターゲットはスペインのマフィア、ジェラール・ゴンザレス(城田優さん)が所有する幻の古代ギリシャ彫刻「踊るヴィーナス」。
世界中のコンフィデンスマンが集結し、壮大な騙し合いの火蓋が切って落とされました。
【承】コンフィデンスマンJP 英雄編
ダー子たちはそれぞれチームを組み、ゴンザレスの鉄壁の警備と、インターポールのマルセル真梨邑(瀬戸康史さん)やライバルの妨害をかわしながら「踊るヴィーナス」奪取に挑みます。
ダー子は得意の大胆な作戦で、ボクちゃんはゴンザレスの愛人コックリ(生田絵梨花さん)に接近、リチャードはゴンザレスの右腕ホウ・ナムシェン(松重豊さん)に取り入ろうとしますが、計画はことごとく失敗。
仲間割れまで発生し、ダー子たちは絶体絶命の危機に陥ります。
ようやく手に入れた「踊るヴィーナス」も、なんと偽物だったのです。
【転】コンフィデンスマンJP 英雄編
万策尽きたと思われたダー子たちの前に、死んだはずの三代目ツチノコが姿を現します。
驚くべきことに、ツチノコの死も、今回の英雄の称号を賭けたコンゲームも、そしてゴンザレスや真梨邑、さらにはマルタ島の住民までもが、全てツチノコが仕組んだ壮大な芝居だったのです。
目的は、引退後の暇つぶしと、ダー子たちに真の「英雄」とは何かを問い、コンフィデンスマンとしての成長を促すことでした。
「踊るヴィーナス」も最初からツチノコが手中に収めていたのです。
【結】コンフィデンスマンJP 英雄編
ツチノコは、ダー子、ボクちゃん、リチャードの3人全員の奮闘を認め、彼らこそが真の「英雄」であると宣言します。
自分たちが壮大な手のひらの上で踊らされていたと知ったダー子たちは、ツチノコを騙し返そうと試みますが、それすらも見抜かれてしまいます。
しかし、この一連の出来事を通じて、彼らはコンフィデンスマンとしての絆を再確認し、さらなる成長を遂げるのでした。
ラストシーンでは、ツチノコがまた新たなゲームを仕掛けていることを匂わせ、観客の想像を掻き立てます。
コンフィデンスマンJP 英雄編の感想
いやはや、今回も実に見事に騙されましたね。
『コンフィデンスマンJP』シリーズの集大成とも言える本作は、地中海の美しいマルタ島を舞台に、これまでのスケールを遥かに超える壮大なコンゲームが繰り広げられました。
豪華キャスト陣が織りなす丁々発止のやり取りは健在で、特に三代目ツチノコを演じられた角野卓造さんの存在感が、物語に深みとユーモアを与えていました。
終盤の畳み掛けるような「全てが嘘」というどんでん返しは、シリーズの醍醐味であり、観客の予想を心地よく裏切ってくれます。
ダー子たちの成長譚としても見応えがありましたが、あまりにも全てがツチノコの手のひらの上だったため、若干の予定調和感は否めなかったかもしれません。
しかし、それを差し引いても、エンターテインメント作品としての完成度は非常に高く、観終わった後の爽快感は格別でした。
これぞコンフィデンスマンJP!と快哉を叫びたくなる一作です。


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