四月は君の嘘 (2016) ネタバレあらすじ紹介

四月は君の嘘のあらすじ紹介
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四月は君の嘘のあらすじ紹介

【起】四月は君の嘘

かつて天才ピアニストと称された有馬公生は、母の死をきっかけにピアノの音が聞こえなくなるトラウマを抱え、ピアノから遠ざかっておりました。
幼馴染の澤部椿や渡亮太と平凡な学生生活を送る中、ある春の日、自由奔放なヴァイオリニスト宮園かをりと運命的な出会いを果たします。
彼女の圧倒的な演奏と天真爛漫な性格に、公生は戸惑いながらも次第に惹かれていくのでございます。

【承】四月は君の嘘

かをりは、公生を強引に自分の伴奏者に指名し、コンクールへの出場を促します。
母の呪縛から逃れられず、ピアノと向き合えずにいた公生ですが、かをりの存在が彼の心を少しずつ溶かし、再び鍵盤へと導いていきます。
二人は音楽を通して心を通わせ、練習を重ねる日々の中で、公生の日常は色付き始めるのでございます。
しかし、かをりには何か隠している秘密があるような素振りも見せておりました。

【転】四月は君の嘘

実はかをりは重い病を患っており、その病状は次第に悪化の一途をたどります。
それでも彼女は気丈に振る舞い、公生を励まし続けますが、入退院を繰り返すようになります。
公生は、かをりを失うかもしれないという恐怖と絶望感に苛まれながらも、彼女のために、そして彼女との約束を果たすために、コンクールで最高の演奏をすることを誓います。
かをりの病状が悪化する中、彼女は公生に「友人A君を好きになってよかった」という言葉を残すのでございます。

【結】四月は君の嘘

公生がコンクールで魂の演奏を終えた頃、かをりは手術の甲斐なく、この世を去ってしまいます。
後に公生のもとに届けられたかをりからの手紙には、衝撃の事実が綴られておりました。
かをりが渡亮太を好きだと言っていたのは嘘であり、実は最初から公生のことが好きで、彼にピアノをもう一度弾いてもらうために、彼に近づくために、ついた「優しい嘘」だったのです。
彼女の真実の想いと、遺されたピアノへの情熱を受け取った公生は、深い悲しみを乗り越え、かをりの想いを胸にこれからもピアノを弾き続けることを決意するのでございます。

四月は君の嘘の感想

この「四月は君の嘘」は、若者たちの瑞々しい青春と、音楽が織りなす切ないラブストーリーを見事に描き切った傑作でございます。
主人公の有馬公生君が、宮園かをりさんという眩い光との出会いによって、過去のトラウマを乗り越え、再び音楽の世界へと踏み出していく姿には、心を揺さぶられずにはいられませんでした。
特に、かをりさんが抱える病という過酷な運命に立ち向かいながらも、常に前向きで、公生君を力強く励ます姿は、観る者の涙を誘いますね。
物語のクライマックス、公生君のコンクールでの演奏シーンと、時を同じくして明かされるかをりさんの手紙の内容は、まさに圧巻でございました。
彼女がついていた「嘘」の真相、それは公生君への深い愛情と、彼にもう一度ピアノを弾いてほしいという切なる願いから生まれたものだったのです。
この事実に、胸が締め付けられるような切なさと、同時に温かい感動が込み上げてまいりました。
広瀬すずさん演じる宮園かをりの生命力溢れる輝き、そして山﨑賢人さん演じる有馬公生の繊細な心の機微は、観る者を物語の世界へと深く引き込みます。
音楽の描写も素晴らしく、クラシックの名曲の数々が、登場人物たちの心情と巧みにリンクし、物語をより一層ドラマティックに彩っておりました。
原作の持つエピソードを凝縮しているため、原作ファンの方には少々物足りなさを感じる部分があるかもしれませんが、映画単体として観ても、青春の煌めきと儚さ、そして音楽の持つ偉大な力を存分に感じさせてくれる、珠玉の一本と申し上げて差し支えないでしょう。
かをりさんの嘘が、実は公生君への最大の愛情表現であったという事実は、観終わった後も長く心に残り、深い余韻を与えてくれるはずでございます。

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