マイ・インターン (2015) ネタバレあらすじ紹介

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マイ・インターンのあらすじ紹介

【起】マイ・インターン

70歳のベン・ウィテカーは、長年勤めた会社を退職し、妻にも先立たれて張り合いのない毎日を送っていました。
そんな中、彼は新進気鋭のファッション通販サイト「ABOUT THE FIT」が募集するシニア・インターン制度に興味を持ち、応募します。
見事採用されたベンは、若き創業者でありCEOのジュールズ・オースティンの直属のインターンとして配属されます。
しかし、分刻みのスケジュールで働くジュールズは、高齢のインターンであるベンを最初は持て余し、まともな仕事を与えようとしません。
それでもベンは、持ち前の誠実さと豊富な人生経験を活かし、オフィスの雑然としたデスクを率先して片付けたり、的確なアドバイスで若手社員たちの信頼を徐々に勝ち取っていきます。
彼の穏やかで思慮深い人柄は、次第に会社の雰囲気にも良い影響を与え始めるのです。

【承】マイ・インターン

ベンはジュールズの運転手を務めることになり、彼女の公私にわたる姿を間近で見守るようになります。
彼は、仕事と家庭の両立に奮闘し、一人娘ペイジとの時間を思うように作れないジュールズの苦悩を察します。
社内では、若手社員の恋愛相談に乗ったり、的確な業務アドバイスを送ったりと、人生の先輩としての存在感を確固たるものにし、皆から慕われる存在となっていきました。
一方、会社は急成長の裏で経営の歪みが生じ、投資家たちはジュールズに経験豊富な外部のCEOを雇うよう強く要求します。
自分の理想と会社の将来、そして家庭との間で板挟みになったジュールズは、心身ともに追い詰められていきます。
ベンはそんな彼女の重圧を誰よりも理解し、決して出しゃばることなく、静かに彼女を支え続けるのです。

【転】マイ・インターン

CEO候補者との面談を重ねるジュールズは、自分が築き上げた会社を他人の手に委ねることへの抵抗感と、家庭を優先したいという願いの間で激しく葛藤します。
そんな矢先、ベンはジュールズの夫マットが他の女性と親密にしている浮気の現場を偶然目撃してしまいます。
この衝撃的な事実を彼女に伝えるべきか深く悩み抜いた末、ベンは彼女をこれ以上傷つけまいと、真実を胸に秘めることを選びます。
しかし、サンフランシスコへの出張中、ホテルの部屋で二人きりになった時、ジュールズ自身が夫の不貞に気づいていたことを涙ながらにベンに告白します。
彼女は、自分が仕事に没頭しすぎたせいで夫を孤独にさせ、浮気に走らせてしまったのだと自らを責め、会社のために外部CEOを雇い、自分は家庭に戻るという苦渋の決断をベンに打ち明けるのです。

【結】マイ・インターン

ジュールズの痛切な告白と決意を聞いたベンは、ただ静かに寄り添い、彼女の心を慰めます。
ニューヨークに戻った後、ベンはジュールズの自宅を訪れ、夫のマットと直接対話をします。
マットは自らの過ちを深く後悔しており、ジュールズに仕事を辞めてほしくない、彼女の夢を応援したいという本心を打ち明けます。
夫の真意を知ったジュールズは、自分が本当に守りたいものは何かを再認識し、CEOを雇う計画を撤回して、これからも自分の手で会社を率いていくことを決意します。
ラストシーン、オフィスで生き生きと働くジュールズのもとにベンが訪れ、二人は公園で始めた太極拳をオフィスの中で行います。
仕事と人生の調和を見出し、心からの安らぎと信頼関係で結ばれた二人の姿は、世代を超えた友情がもたらした最高の結末を象徴していました。

マイ・インターンの感想

この映画は、世代や性別を超えた友情と相互理解の素晴らしさ、そして人生経験が持つ不変の価値を、ユーモアと温かさをもって描いた傑作です。
ナンシー・マイヤーズ監督の洗練された演出は、現代的なオフィス空間とクラシックな紳士であるベンの対比を鮮やかに映し出し、観る者を飽きさせません。
ロバート・デ・ニーロの円熟味あふれる演技は、まさに「理想の上司・人生の先輩」そのものであり、アン・ハサウェイ演じるパワフルながらも脆さを抱えたジュールズとの化学反応は、物語に深い奥行きを与えています。
特に、ジュールズが夫の不貞をベンに打ち明けるシーンは、二人の信頼関係の深さを示す感動的な場面です。
鑑賞後には心がじんわりと温まり、多様な価値観を受け入れ、前向きに生きていくことの尊さを教えてくれる、そんな多幸感に包まれました。

マイ・インターンのおすすめ理由

普遍的なテーマ(世代間交流、女性の社会進出、ワークライフバランス)を、誰もが共感できるハートウォーミングな物語に昇華させている点。
ロバート・デ・ニーロとアン・ハサウェイという二大スターの魅力的な競演と、彼らが作り出す心地よい化学反応。
ナンシー・マイヤーズ監督ならではのお洒落な映像美と、観る者に元気と癒しを与えるポジティブなメッセージ性。
深刻なテーマを扱いながらも、決して重くなりすぎず、ユーモアと希望を忘れない絶妙な脚本。
これらの要素が高次元で融合しており、幅広い層の観客に感動と満足感を与える完成度の高い作品であるため、4.5という高評価に至りました。

マイ・インターンのその他情報

第21回クリティクス・チョイス・アワードでコメディ男優賞(ロバート・デ・ニーロ)にノミネートされたほか、ティーン・チョイス・アワードではコメディ映画賞にノミネートされるなど、複数の映画賞で評価されました。
世界興行収入は約2億ドルに達し商業的にも成功を収め、特に働く女性やシニア層から絶大な支持を集めました。
批評家からも概ね好意的なレビューが多く、主演二人の演技と心温まるストーリーテリングが高く称賛されています。

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