作品情報
- プー あくまのくまさん
- 製作年:2023
- 洋画
- 製作年:2023
- 上映時間:84分
- カテゴリ:ホラー, スラッシャー
- 監督:リース・フレイク=ウォーターフィールド
キャスト
プー あくまのくまさんのあらすじ紹介
【起】プー あくまのくまさん
少年クリストファー・ロビンは、100エーカーの森でプーやピグレットといった動物の友人たちと幸せな日々を過ごしていました。
しかし、彼が大学進学のために森を去る時が訪れます。
友人たちに必ず戻ると約束し、クリストファーは彼らに別れを告げました。
残されたプーたちは、やがて食料が尽き、厳しい冬の飢えに苦しむことになります。
生き延びるため、彼らは仲間であるイーヨーを食べるという究極の選択をしました。
この悲劇的な経験は彼らの心を歪ませ、人間、特に自分たちを捨てたクリストファー・ロビンへの深い憎悪を植え付けました。
彼らは二度と人間の言葉を話さないと誓い、純粋さを失い、原始的で残忍な本能だけの存在へと変貌を遂げてしまったのです。
【承】プー あくまのくまさん
数年の歳月が流れ、大人になったクリストファー・ロビンは、婚約者のメアリーを連れて思い出の100エーカーの森へ戻ってきます。
彼は友人たちとの再会を心待ちにしていましたが、そこに広がっていたのは荒れ果てた不気味な森の光景でした。
かつての友人たちの姿はなく、代わりに不穏な空気が漂っています。
そして彼の前に現れたのは、巨大化し、人間性を完全に失ったプーとピグレットでした。
再会を喜ぶクリストファーに対し、彼らは容赦なく襲いかかります。
プーはメアリーを捕らえて惨殺し、クリストファーを森の奥深くへと連れ去りました。
時を同じくして、過去のトラウマに悩む女子大生マリアが、友人たちと共に気分転換のために森の近くにある貸小屋を訪れていました。
彼女たちは、この森に潜む恐ろしい存在にまだ気づいていませんでした。
【転】プー あくまのくまさん
マリアたちが人里離れた貸小屋で休暇を楽しんでいると、その静寂は突如として破られます。
夜、屋外のジャグジーでくつろいでいたララがプーに襲われ、ウッドチッパー(木材破砕機)に放り込まれて肉片となってしまいました。
小屋の中にいたマリアたちは異変に気付きますが、時すでに遅く、今度はピグレットが侵入してきます。
彼は逃げ惑うゾーイをハンマーで惨殺。
マリアたちはパニック状態で必死に抵抗し、逃げようとしますが、プーとピグレットの圧倒的な暴力の前に友人たちは次々と命を落としていきます。
ジェシカは車で脱出しようとしますがプーに捕まり、頭部を車に何度も叩きつけられて死亡。
絶望的な状況の中、マリアとアリスはピグレットを罠にかけ、鎖で彼の首を絞め上げます。
しかし、苦しむピグレットを見たプーは、助けるどころか巨大なハンマーで彼の頭を叩き割り、とどめを刺すという狂気的な行動に出るのでした。
【結】プー あくまのくまさん
仲間を皆殺しにされ、一人森をさまようマリアは、木に吊るされ拷問を受けていたクリストファー・ロビンを発見します。
彼を助けようとしたその時、プーが襲いかかってきました。
絶体絶命の二人でしたが、異変に気付いた地元の男たちが助けに駆けつけます。
しかし、彼らもまたプーの怪力の前に為すすべなく惨殺されてしまいました。
マリアは隙を見て車に乗り込み、プーを轢いて脱出を試みますが、不死身のプーは車の屋根にしがみつき、彼女を殺そうとします。
その窮地を救ったのは、別の車を運転してきたクリストファーでした。
彼は車ごとプーに突撃し、マリアを逃がします。
クリストファーはマリアに「僕を置いて逃げろ!」と叫び、彼女は一人涙ながらにその場を去りました。
物語の最後、森に一人残されたクリストファーを背に、プーは復讐の炎を燃やしながらゆっくりとナイフを手に取り、さらなる惨劇を予感させて幕を閉じます。
プー あくまのくまさんの感想
本作のテーマは「見捨てられた者の復讐」という普遍的なものですが、それを純粋無垢の象徴であるプーが担うことで、極めて背徳的で歪んだ物語へと昇華させている点は着眼点として秀逸でした。
しかし、映画全体の完成度は極めて低いと言わざるを得ません。
脚本は行き当たりばったりで、人物描写も薄っぺらく、恐怖よりも先に展開の粗さが気になってしまいました。
ウッドチッパーでの殺害シーンなど、一部のゴア描写はインパクトがありましたが、演出や音楽は恐怖を効果的に煽るレベルには達していません。
俳優陣の演技も、スラッシャー映画の典型的なリアクションに終始しており、感情移入は困難でした。
最も印象に残ったのは、プーがピグレットを殺害するシーンで、彼らの歪んだ関係性の終着点として異様なインパクトがありました。
鑑賞後の感情は、恐怖や戦慄ではなく、アイデア倒れの残念さと、ある種の呆れが入り混じった複雑なものでした。
プー あくまのくまさんのおすすめ理由
誰もが知る「クマのプーさん」の著作権保護が切れたタイミングを狙って制作されたという話題性、そして児童文学のキャラクターを殺人鬼にするというアイデアの斬新さと不謹慎さ。
評価すべき点は、ほぼこの一点に尽きます。
しかし、映画作品として見た場合、脚本は破綻しており、登場人物の行動原理も不可解な点が多く、物語に没入することは困難です。
演出も単調で、低予算感が否めず、ホラー映画に求められる緊張感や恐怖を十分に作り出せていません。
純粋なホラー作品としての完成度は極めて低いため、アイデア一発勝負のC級映画、あるいは「笑えるホラー」として割り切って鑑賞できる好事家以外には、とてもオススメできる作品ではありません。
そのため、評価は1.5とさせていただきました。
プー あくまのくまさんのその他情報
本作は批評家から酷評され、映画のワーストを決めるゴールデンラズベリー賞(ラジー賞)において、2023年度の最低作品賞、最低監督賞、最低脚本賞、最低スクリーンカップル賞(プー&ピグレット)、最低リメイク・パクリ・続編賞の主要5部門を独占するという不名誉な記録を打ち立てました。
Rotten Tomatoesなどの批評サイトでも極めて低いスコアを記録しており、一般的に「駄作」として広く認知されています。
しかし、その悪名高さとアイデアの奇抜さから、逆にカルト的な人気を獲得し、商業的には成功を収め、続編の制作も決定しています。


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