作品情報
キャスト
ジョーズ3のあらすじ紹介
【起】ジョーズ3
舞台はフロリダの巨大な海上公園「シーワールド」。
成長したブロディ署長の息子、マイク・ブロディが施設のチーフエンジニアとして働いています。
恋人で海洋生物学者のキャサリンと共に、最新の水中トンネル「アンダーシー・キングダム」のオープンを目前に控えていました。
しかし、公園のラグーンに迷い込んだ小さなホオジロザメが捕獲されます。
このサメはキャサリンによって保護されるもすぐに死んでしまい、その直後、行方不明だったシーワールド職員の無残な遺体が発見されます。
これにより、マイクたちはラグーン内にさらに巨大な、体長10メートルを超えるホオジロザメが侵入しているという恐ろしい事実に直面します。
この巨大ザメこそが、先に捕獲された子ザメの母親であり、子を殺された怒りに燃えていたのです。
【承】ジョーズ3
マイクの弟ショーンも兄を訪ねてシーワールドにやってきますが、過去のトラウマから水恐怖症に苦しんでいました。
一方、シーワールドの経営者であるカルヴィン・ブウチャードは、公園のグランドオープンを強行するため、マイクたちの警告を完全に無視します。
彼はサメを宣伝材料にしようと、有名な海洋ハンターであるフィリップ・フィッツロイスを雇い、巨大ザメを捕獲して見世物にしようと画策しました。
しかし、母ザメの知能と凶暴性は彼らの想像を遥かに超えていました。
サメはラグーン内を自由に動き回り、水上スキーのショーの最中に選手を襲撃するなど、徐々にその牙を剥き始め、公園内は混乱と恐怖に包まれていきます。
キャサリンとマイクは、このままでは大惨事になるとブウチャードに必死に訴えかけますが、彼の利益優先の姿勢は最後まで変わりませんでした。
【転】ジョーズ3
グランドオープン当日、フィッツロイスはサメを生け捕りにしようと試みますが、巨大ザメの圧倒的なパワーの前に計画は失敗し、逆にサメに引きずり回されてしまいます。
パニックの中、母ザメは標的をガラス張りの水中トンネルへと変え、観光客でごった返すトンネルに猛然と突進してきました。
その衝撃でトンネルに亀裂が入り浸水が始まり、トンネル内に取り残された人々は絶体絶命の危機に陥ります。
マイクとキャサリンは彼らを救出するため決死の行動に出ますが、サメの執拗な攻撃は止まらず、ついにコントロール室の厚い防護ガラスを突き破って侵入してきます。
この攻撃でコントロール室は完全に破壊され、事態は制御不能の極限状態へと突入しました。
フィッツロイスはサメに飲み込まれる寸前、手榴弾のピンを抜いて抵抗を試みますが、それも虚しく彼は絶命してしまいます。
【結】ジョーズ3
コントロール室を破壊し暴れ狂う巨大ザメに対し、マイクは絶望的な状況を打開する最後の手段を思いつきます。
彼はフィッツロイスの死体がまだサメの口の中にあり、その手には手榴弾が握られていることに気づきました。
彼は水中スクーターを使ってサメに接近し、死体の腕から手榴弾を回収すると、その安全ピンをロープに引っ掛けて引き抜くという危険な賭けに出ます。
サメが彼に襲い掛かろうとしたまさにその瞬間、マイクは間一髪で脱出に成功し、手榴弾はサメの体内で大爆発を起こしました。
凄まじい爆発によって巨大ザメは木っ端微塵に吹き飛び、シーワールドを襲った悪夢はついに終わりを告げます。
マイクとキャサリンは、彼らを助けてくれたイルカたちと共に水面に浮かび上がり、生き残ったことを静かに喜び合いました。
ジョーズ3の感想
シリーズのテーマである「人間の傲慢さと自然の脅威」は本作でも描かれていますが、その描き方は前2作に比べて表層的に感じられました。
当時最新鋭だった3D技術を前面に押し出した演出は意欲的で、サメが画面から飛び出してくるシーンや、破壊された潜水艇の破片がこちらに迫る映像は、劇場での立体視を前提としたサービス精神の表れでしょう。
しかし、その技術が物語の緊張感を高めるには至らず、むしろギミック先行の印象が拭えません。
若き日のデニス・クエイドの奮闘は見ていて微笑ましいですが、脚本がキャラクターの深みを十分に引き出せていないのは残念です。
最も印象的なのは、コントロール室にサメが突撃し、ガラスを突き破るクライマックスシーンで、その荒唐無稽さも含めて本作の象徴と言えます。
全体として、初代の持つ社会派サスペンスの重厚さは失われ、良くも悪くも80年代的な娯楽パニック映画へと変貌を遂げており、一種のノスタルジーと微笑ましさを感じる作品です。
ジョーズ3のおすすめ理由
シリーズの金字塔である1作目、堅実な続編である2作目と比較すると、ストーリーの陳腐さ、リアリティの欠如、そして肝心のサメの造形や動きのチープさが際立っているためです。
当時話題の3D効果を狙った演出も、現代の視点で見ると滑稽に映る部分が多く、緊張感を削いでいます。
ただし、B級パニック映画として振り切った荒唐無稽さや、シリーズの歴史を知る上での資料的価値を考慮し、最低評価は避けました。
ジョーズ3のその他情報
その年の最低映画を選出するゴールデンラズベリー賞(ラジー賞)において、作品賞、監督賞、脚本賞を含む6部門にノミネートされるなど、批評家からの評価は極めて低いことで知られています。
興行収入こそ成功を収めましたが、一般の観客やシリーズのファンからは、シリーズの評価を著しく下げた作品として、しばしば駄作の烙印を押されています。


コメント